日本の大学・短大における専攻部門をグラフ化してみる(「教育指標の国際比較」2012年反映版)

2012/05/11 06:45

大学生先日【大学・短大進学率は59.1%(「教育指標の国際比較」2012年反映版)】で、最新版の【「教育指標の国際比較」(平成24(2012)年版)】を元に大学などへの進学率と在学率の最新動向を確認した。同じ「教育指標の国際比較」をベースとした記事には他にも日本の大学・短大における専攻部門をグラフ化した記事が過去に展開されている。そこで今回はこちらについてもデータを更新しておくことにした。

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今資料「教育指標の国際比較」は日本の教育を考察する上で、その現状を諸外国との比較において確認することを目的として作られたもの。国内の各官公庁の資料やOECDのデータを用いて編さんされている。今回スポットライトを当てたのは国内資料による部分。

高等教育のうち、対象者側に専攻部門に選択の余地がある大学・短大にて、在学者の専攻割合を人数で比率化したものが次のグラフ。人文・芸術と法経などで約半数を占める構成が見えてくる。

↑ 大学・短大の在学者専攻者数比率(2011年度)
↑ 大学・短大の在学者専攻者数比率(2011年度)

男性と女性では「人文・芸術」「法経など」の比率に大きな違いがあり、両者の割合順位が逆転してしまっている。しかしその二つをあわせた合計がほぼ同じ値を示しているのは興味深い傾向。また、男性が「工学」、女性が「医歯薬保健」「教育・教員養成」の割合が高いあたりも、男女別専攻の趣向の違いが見えてくる。

大学院になると、構成は大きく変化する。

↑ 大学院の在学者専攻者数比率(2011年度)
↑ 大学院の在学者専攻者数比率(2011年度)

大学の専攻部門以上に大学院は専攻部門が限定され(大学によって存在しない部門は少なくない)、個々の院生の趣向以上に片寄りが生じてしまうことを前提にして、今グラフを見てほしい。全体では「工学」「法経など」「医歯薬保健」の順となっている。それぞれの専攻が出来る大学院の数そのものの違い以外に、深く追求したい分野、就職との関係から、大学の専攻分野の分布とは違った傾向が出てしまう。また、本人の意向以外に家庭の事情(就学資金など)も大きな要素としてあると考えてよい。

余談だが、去年のデータと比較したところ、プラスマイナス0.5%は誤差の範囲と見なした場合、

■大学
・増加……医歯薬保険(女性)
・減少……法経など(男性)、人文・芸術(女性)

■大学院
・増加……工学(男女)
・減少……法経など(男性、女性)、医歯薬保険(女性)

の動きが確認できた。あくまでも比率の変動どしかないが、社会が求める人材の動き、学生たちの学習性向などと浅からぬ関係を持つことを考えれば、興味深い動きといえよう。特に「医歯薬保険」では大学では増加し、大学院では減少している。奇妙な話ではある。


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