13%が経験者…米未成年者のストリーミング方式による映像配信性向

2012/05/12 12:00

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ライブカメラアメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年5月3日、アメリカの未成年者におけるオンライン動画利用性向に関する調査報告書【Teens & Online Video 】を発表した。今回はその中から、「ストリーミング方式による映像配信性向」についてチェックを入れることにする。


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今調査は2011年4月19日から7月14日にかけて、アメリカ合衆国内に住む12-17歳の男女とその両親に対して、電話による口頭インタビュー(英語とスペイン語)で行われたもので、有効回答数は799人。国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。なおそのうちインターネット利用者は770人(全体比96.3%)である。

「ストリーミング方式によるライブ放送」と表現すると大袈裟に聞こえるが、昨今ではデジタルビデオカメラがあれば気軽に映像配信が行えるウェブサービスも登場し、個人ベースでもインターネットを使っての模擬テレビ局やラジオ局(音声のみの配信)を創ることが可能になった。無論ウェブサイト同様、「可能」と「視聴者が集められるか否か」「まともな内容の配信ができる・できない」は別の問題である。

今項目では「不特定多数に向けた、ストリーミング方式によるリアルタイム動画配信をした経験があるか」について尋ねているが、全体では13%が経験ありと回答している。調査母体全体比では12%強。

↑ ストリーミングでインターネットリアルタイム放送経験者の割合(米、2011年4-7月、12-17歳、インターネット利用者限定)
↑ ストリーミングでインターネットリアルタイム放送経験者の割合(米、2011年4-7月、12-17歳、インターネット利用者限定)

今調査別項目の結果、ビデオチャット37%・動画のアップロード27%と比べると随分と低い値に留まっている。

男女間の差異はほとんどなく、世代別では年上の方が経験者率は高い。技術的ハードルを考えれば当然といえる。一方、世帯収入による差異には規則性が無く(敢えて言えば高収入の方が低い)、親の学歴では低学歴の方が高い経験率を見せている。子供のリスクを考えた上で、高学歴の親は子供に「危ない橋」を渡らせたくない(子供側の暴走、悪意ある視聴者側の策謀など)思いがあるのだろう。

元資料には他にも断片的ながら、次のような傾向があると示している。

・インターネットへのアクセス頻度が高いほど、ストリーミングも高い。毎日ネットにアクセスしている人は16%だが、週一程度の人は7%でしかない。
・自宅のブロードバンド化が大きく影響。ブロードバンド化している家庭では14%だが、ダイヤルアップ世帯では3%のみ。
・Facebookやツイッターなどのソーシャルメディア利用者は、そうでない人に比べてストリーミングの経験者率が高い。例えばFacebookなら利用者は15%、非利用者は6%という結果が出ている。

先の【1/4が経験者…米未成年者の動画撮影・アップロード性向】同様、インターネット上のコミュニケーションに積極的な人ほど、ストリーミングにもチャレンジする傾向が強いと考えれば良いだろう。


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