1/4が経験者…米未成年者の動画撮影・アップロード性向をグラフ化してみる

2012/05/09 06:45

YouTubeのアップロード画面アメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年5月3日、アメリカの未成年者におけるオンライン動画利用性向に関する調査報告書【Teens & Online Video 】を発表した。今回はその中から、「撮影した動画のアップロード経験性向」についてチェックを入れることにする。

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今調査は2011年4月19日から7月14日にかけて、アメリカ合衆国内に住む12-17歳の男女とその両親に対して、電話による口頭インタビュー(英語とスペイン語)で行われたもので、有効回答数は799人。国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。なおそのうちインターネット利用者は770人(全体比96.3%)である。

高速回線の普及やパソコンなど端末の機能の向上、そしてモバイル端末、特にスマートフォンの普及とデジカメ・ビデオカメラ機能の充実化で、多くの人が気軽に動画を撮影し、編集できる時代となった。一方、その動画を投稿して不特定多数に視聴してもらうCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)も、YouTubeをはじめ複数のサービスが好評を博している。

今調査母体で「自分で録画をしてインターネット上にアップした経験があるか否か」を聞いたところ、約1/4の27%が「経験あり」と答えた。

↑ 動画を撮影・アップロード経験者の割合(米、2011年4-7月、12-17歳、インターネット利用者限定)
↑ 動画を撮影・アップロード経験者の割合(米、2011年4-7月、12-17歳、インターネット利用者限定)

「意外に少ないな」と思う人もいるかもしれないが、「12-17歳の子供全体の26%」(0.27×0.963)と考えれば存外多いことが分かる。さらに元資料では「2006年調査時の14%からは2倍近い増加」「大人への同様の調査では14%に過ぎず、やはり2倍近い値」とあり、積極利用がうかがえる。

世代間では年上の方が利用性向が高いのは仕方ないとして(編集・アップロード技術や機材そのものの保有の問題)、世帯収入や親の学歴による差異、そして性別による違いが、ビデオチャット利用率ほど開いていないのも注目に値する。

↑ ビデオチャット経験者の割合(米、2011年4-7月、12-17歳、インターネット利用者限定)
↑ ビデオチャット経験者の割合(米、2011年4-7月、12-17歳、インターネット利用者限定)(再録)

むしろ各属性の最下層以外は事実上ほぼ同じと見ても問題はなさそう。

サイバー餌付けリアルタイムでは無い、つまり直接口頭で会話するのでなければ、映像配信でもさほど気にはならない。男性の利用性向がむしろ女性より高いのは、そのような事情もあるのだろう。いずれにせよ、インターネットを利用している未成年者の3割近くが、自分で動画を撮影してネット上にアップした経験を有している、数年前からは考えられないような状況が進行しているといえる(だからこそ同時に、【サイバー餌付け(cyber-baiting)ってなんぞや?】のような、子供の携帯電話による動画撮影で生じる、社会的問題も表面化していると考えるのが順当ではある)。

元資料には他にも断片的ながら、

・ソーシャルメディア利用者(インターネット利用者の8割)は動画掲載経験率が高く31%に達している。ソーシャルメディア非利用者は10%でしかない。
・Facebook利用者は特に高く、33%に達している(未利用者は11%)。ツイッターの場合は46%(未利用者は24%)
・ソーシャルメディアの利用頻度が高い人ほど、動画の投稿経験率も高くなる。

などの話が寄せられている。要はインターネット上のコミュニケーションに積極的な人ほど、動画をアップロードするという点でも行動しやすいと考えれば良いだろう。

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