毎日テレビは約5時間…米メディア利用時間

2012/05/07 06:45

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テレビ米調査機関のNielsenは2012年5月2日、2011年第4四半期(Q4)におけるアメリカの主要メディア利用動向に関する調査結果【「The Cross Platform Report - Q4 2011」】を公表した。最新の同国におけるメディア回りの現状を知ることができる、良い資料として注目に値する内容となっている。今回はその中から、純粋な主要メディア利用時間について見て行くことにする。


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次に示すのは、世代別に見た主要メディアの「一週間あたりの」「平均」視聴・利用時間。週に(従来型手法による)テレビを33時間43分観ていることになる。

↑ 米世代別・各メディア週あたりの利用時間(2歳以上)(TV関係)(時間:分)
↑ 米世代別・各メディア週あたりの利用時間(2歳以上)(TV関係)(時間:分)

↑ 米世代別・各メディア週あたりの利用時間(2歳以上)(TVとデジタル関係)(時間:分)
↑ 米世代別・各メディア週あたりの利用時間(2歳以上)(TVとデジタル関係)(時間:分)

従来型のテレビ視聴に加え、タイムシフト視聴も合わせ、「幼少期の子供は視聴時間が長め」「成人に達すると以降は歳と共にテレビ視聴時間が長くなる」傾向が非常に良く分かる結果となっている。未成年者と高齢者のテレビ視聴時間は実に2倍ほどの差を見せている。

一方、同じ「映像を視聴する」場合でもデジタルの道具を使うとなると状況は変わってくる。それこそ「スイッチを押してチャンネルを選択すればOK」のテレビと違い、パソコンにしても携帯電話にしても、もう少し複雑な工程を経ないと動画は観られない。インターネットそのものの視聴時間動向とほぼ連動する形で、インターネット経由の動画視聴時間、そして携帯電話での視聴時間も減っていく。デジタル面での技術格差が、動画視聴時間にもそのまま現れた形。

これを男女別に見ると、幼少期は別にして、それ以上は女性の方が視聴時間が長い傾向がある。

↑ 米世代性別月次利用時間(時間:分)(中央値)
↑ 米世代性別月次利用時間(時間:分)(中央値)

こちらは月次・中央値のため、最初のグラフとの単純比較はできないことに注意してほしいが、「成人のテレビ視聴は男性より女性が長い」「インターネット経由の動画視聴は男性が長いが、携帯電話利用では女性が長い」などの動きが確認できる。

高齢者ほどデジタル系の視聴時間が短くなるのは、操作に難儀する以外に、そもそも論としてその端末を有していない・利用していないのも一因として挙げられる。さらに保有していたとしても、面倒さが自分の基準をクリアできなければ、簡単な方に流れてしまうのはモノの道理(若者には難なくこなせる操作も、高齢者には高いハードルとなりうる)。

高齢者が容易に楽しめる娯楽として、テレビ視聴に走るのも理解はできるし、結果にもまた納得ができるというものだ。


■関連記事:
【テレビ視聴者は2.9億人…アメリカのメディア利用状況】


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