若年層でも薄型テレビ8割超えに…年齢階層別テレビ普及率動向(2012年)

2012/05/08 06:50

先日から【エアコン普及率をグラフ化してみる(2012年分データ反映版)】など、内閣府の【消費動向調査】を元にした、主要耐久消費財(テレビや自動車など、長期に渡って使用される商品。原則的に1年以上)の普及率に関する分析・グラフ生成記事のデータ更新を行っている。今回は以前掲載した、年齢階層別のテレビ普及率をグラフ化した記事の更新、すなわち最新の2012年分データを反映したものを生成することにした。

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「消費動向調査」そのものの解説や「世帯」の区分、「普及率」の定義についてはまとめ記事【定期更新記事:主要耐久消費財・普及率(内閣府・消費動向調査)】で説明されている。そちらで確認をしてほしい。

↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)
↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)

変移を分かりやすくするために縦軸最下部を0%ではなく86%にしてあるところに注意してほしい。元々世帯主が29歳以下の世帯はテレビの普及率が低かったものの、2007年以降大きく減少を見せているのが分かる。そして最新のデータ2012年分では、前年2011年から再び増加。2007-2008年に生じたかい離は継続したまま、他世代と比べて低いところでのもみ合いに終始しているように見える。

一方で30-59歳の中堅層・60歳以上の高齢層はほぼ横ばい……なのだが、2009年以降の動きに限ると、30-59歳がわずかに減少しているのは興味深いところ(もっとも「ほぼ100%」には違いない)。

せっかくなので昨今のテレビ普及率と大きな関係がある(切り替えという意味で)、ブラウン管テレビ・薄型(液晶・プラズマ)テレビの普及率を併記してみる。

↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)(ブラウン管)
↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)(ブラウン管)

↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)(薄型(液晶、プラズマ))
↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)(薄型(液晶、プラズマ))

これらを見ると、

・ブラウン管テレビの撤去は全世帯で進んでいるが、特に若年層が加速度的に進行している。
・薄型テレビの普及は全世帯で順調に進んでいる。特に30歳以上が伸びていた。
・29歳以下は「ブラウン管テレビを積極的に手放し、薄型テレビへは(他世代と比べ)買い替えをあまりしていない」傾向が見られる。
 →カラーテレビそのものの普及率に関する30歳以上世帯とのかい離に直結
・2012年では30歳以降で薄型テレビの普及率が9割超
 →カラーテレビの普及と合わせて見ると、これらの世代への薄型テレビ浸透は「ほとんど」レベル。

などの傾向がつかみとれる。29歳以下の若年層でのテレビ普及率が低いのは、「ブラウン管テレビから薄型テレビの買い替えタイミングに合わせ、テレビそのものを置かなくなった」からであることが分かる。



今調査結果は携帯電話などを利用した「ワンセグ」の保有率を含んでいない。特に若年層に普及が進んでいるワンセグを加味すれば、もう少し違った値が出ることは容易に想像できる。しかしワンセグの視聴スタイルは明らかに固定型テレビと異なる(「ながら」度が高い、画面が小さいので文字などがほとんど読めない)ことを考えれば、そして携帯電話におけるワンセグ機能がそれほど積極的に使われていないことを考えれば、一様に「同じテレビ視聴」と見るのも(特に視聴率の点で)問題がある。やはり今件調査のように、テレビとして存在しているものをカウントする方が実情にかなっている。

ともあれ、物理的なテレビそのものとの意味でも、若年層は中堅層・高齢層と比べてテレビから離れているように見える。そして高齢層もまた、それより下の層とは別次元で、テレビにべったりとへばりつく生活を過ごしている情景が頭にイメージされる。

もう一つ。良い機会なので「1世帯あたりのカラーテレビ保有台数」も更新しておくことにする。

↑ 1世帯あたりのカラーテレビ保有台数(総世帯)
↑ 1世帯あたりのカラーテレビ保有台数(全世帯対象)(総世帯)

世帯当たりの普及率と似たような形を示している。ただし全体・総数が少しずつ減っているところを見ると、ブラウン管から薄型テレビに移行する際に、少しずつ整理統合もなされていることが容易に想像できよう。


■関連記事:
【テレビの視聴時間、若年層で減少中、でもその分高齢者が増えて…】

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