一日の平均食塩摂取量は男性11.4グラム・女性9.8グラム(2010年分反映版)

2012/05/06 07:00

食塩厚生労働省は2012年1月31日、「平成22年国民健康・栄養調査結果の概要」を発表した。それによると2010年における成人の一日あたりの塩分平均摂取量は男性で11.4グラム・女性で9.8グラムであることが分かった。男女とも60代までは歳と共に摂取量が増加し、歳を経るに連れて濃い味付けを求める裏付けと見ることができる。また塩分摂取量は中期的に見ると、減少の傾向が確認できる(【発表リリース】)。

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今調査は健康増進法に基づき、国民の身体の状況、栄養素等摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得ることを目的とするもの。調査時期は2010年11月。今回調査分では調査実施世帯数は3684世帯で、調査方法は問診及び計測調査による。生活習慣部分は留め置き法による自記式質問紙調査。

以前【幼児の甘味間食、1日3回以上は2割足らず・保護者の配慮のある無しで大きな違いも】でも紹介した「健康日本21」や厚生労働省の【「日本人の食事摂取基準」(2010年版)】では、成人の目標塩分摂取量について、男性は9グラム未満・女性は7.5グラム未満(2010年版、1日あたり)と定めている。これを念頭に、次の年齢階層別の平均塩分摂取量などを見ればお分かりの通り、男女とも目標値を数グラムほど上回っていて、まだ減塩が足りないことが分かる。達成者は3割ほどでしかない。

↑ 年齢階層別食塩摂取量平均値(グラム/日)(2010年)
↑ 年齢階層別食塩摂取量平均値(グラム/日)(2010年)

↑ 塩分摂取量目標値(男性9.0グラム未満・女性7.5グラム未満/日)を満たしている人の割合
↑ 塩分摂取量目標値(男性9.0グラム未満・女性7.5グラム未満/日)を満たしている人の割合

男女別では労働強度の違いや体質的な問題もあり、男性の方が概して摂取量が多い。また経年と共に味覚細胞が鈍化する(=同じ味付けでも薄味に感じる)ことで濃い味付けを求めるようになるため、塩分摂取量が上乗せされる。70歳以上でやや減るのは、健康への留意と共に、食事そのものの摂取量の減退などもあるものと考えられる。

2003年以降の年代別平均値を見ると、2005年に一度増加しているものの、それ以外は概して減少しつつあるのが分かる。

↑ 食塩摂取量平均値(20歳以上、グラム/日)
↑ 食塩摂取量平均値(20歳以上、グラム/日)

【日本人の塩分摂取量の推移をグラフ化してみる】でも解説しているが、健康志向と共に食塩の摂取量はわずかずつ減少の傾向を見せている。その一方で調味料の多様化と西洋化の傾向も確認されている。これは今回のデータでもあらためて確認されたことになる。

体の健康状態の維持のために必要な塩分量は労働条件・運動量・年齢、そして日々の状態によって大きく異なる。一概に「男性9.0グラム未満・女性7.5グラム未満/日を満たさないと体が変調を来たす」わけではない。ただし一方で、健康を維持する際の視点の一つとして挙げられる「塩分」を多量に摂取することは、健康にはマイナスとなることに違いない。目安としては十分以上に役立つものであり、今グラフを参考に、日頃の食生活における塩分の摂取につき、もう少しだけ留意してほしいものだ。

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