電子書籍リーダー持ちは読書好き

2012/05/05 06:50

書籍アメリカの調査機関の一つである【Pew Research Center】は2012年4月4日同社公式サイトにおいて、電子書籍を中心とした、同国の読書性向に関する調査報告書【The Rise of E-Reading】を発表した。モバイル端末、特に電子書籍リーダーの登場・普及で大きな変化をとげている、アメリカの読書の現状をかいまみられる貴重なデータが、多数盛り込まれている。今回はその中から「電子書籍リーダーやタブレット機保有者の読書性向」についてチェックを入れることにする。

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調査要項の詳細は先行して掲載した解説記事【テクノロジーは読書のアプローチに…デジタル機器と米の読書性向との関係をグラフ化してみる】で説明している。詳しくはそちらの記事で確認をしてほしい。

先日【歳を取るほど「読まない人」と「読む人の冊数」増加…米属性別読書性向をグラフ化してみる】で解説したように、今調査母体の読書割合は全体で平均17冊・中央値で8冊。また【性別・世代・学歴・年収別…米属性別読書性向の詳細をグラフ化してみる】の通り、世代や学歴、年収と読書性向は浅からぬ関係にある。

↑ 過去1年間の書籍読書数(平均値と中央値)(2011年、属性全員対象)(冊数)
↑ 過去1年間の書籍読書数(平均値と中央値)(2011年、属性全員対象)(冊数)(再録)

↑ 属性別書籍購読傾向(米、2011年、年間購読冊数区分)
↑ 属性別書籍購読傾向(米、2011年、年間購読冊数区分)(再録)

今件ではさらに別の切り口として、電子書籍を容易に購読できるツール「電子書籍リーダー」、その類似デバイス「タブレット機」を所有している人は、どれだけ読書性向に違いが見られるのかを調べたもの。

↑ 過去1年間の読書性向(米、2011年12月、16歳以上)
↑ 過去1年間の読書性向(米、2011年12月、16歳以上)

一見して分かるのは、端末持ちは「ゼロ冊・無回答」項目回答者が少ないこと。これだけでも「良く本を読んでいる」のが分かる。またあまり本を読まない人の比率は端末持ちが少なく、区分冊数が増えるにつれて端末持ちが多くなり、全体が少なくることで、両者の比率かい離は大きくなっている。特に21冊以上の「ヘビー読者」の割合では11ポイントもの差がついている。いかに端末持ちが愛読家であるかがうかがえる。

レポートでは詳細な数字は挙げられていないが、端末持ちの中でもとりわけ「女性」「白人」「40歳以上」において「ヘビー読者」が多く、その区分での平均値を引きあげていると言及している。「白人」はともかく、「女性」「40歳以上」は「性別・世代・学歴・年収別…米属性別読書性向の詳細をグラフ化してみる」で「全体において(=端末持ちの是非を問わず)」からの仕切りでも、同様の傾向が確認されていることを示している。これらの属性は電子書籍リーダーの所有の是非を問わずに読書好きであり、特に女性はそれゆえに電子書籍リーダーの保有率が高いようにすら思えてならない。

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