洗濯機の買い替え年数をグラフ化してみる(2012年分対応版)

2012/05/03 19:30

先日【携帯電話の買い替え年数をグラフ化してみる(2012年分対応版)】で、内閣府の【消費動向調査】にて2012年4月17日に公開された2012年分最新情報を元に、携帯電話(スマートフォン含む)の買い替え年数の動向について検証した。今回はその手法を踏襲する形で、「洗濯機の買い替え年数」についてまとめておくことにした。

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消費動向調査では年1回3月分において、他の月よりは細かい内容を調査している。その中に「第6表 主要耐久消費財の買替え状況」という項目がある。これは「対象品目を買い替えしていた場合、買い替え前の商品はどれだけの期間使っていたか」を尋ねた結果であり、直近の買い替え実施者における「買い替えまでの年数」が示されることになる。

今回は「(電気)洗濯機」の買い替え年数を抽出する。「洗濯機」という表記に関して詳しい説明は回答用の質問用紙には無い。単に「電気洗濯機」とのみ記されている。今では脱水機はもちろんのこと、乾燥機(機能)まで付随している洗濯機も少なくないが、それらもすべて洗濯機として包括する。要は世間一般の回答者が、それを「洗濯機」として見なすか否かの問題。

世帯区分は「単身世帯」と「一般世帯(二人以上世帯)」、そしてそれを合わせた「総世帯」の3つが用意されているが、長期時期系列データが保存されているのは「一般世帯」のみ。そこでまずは「一般世帯」における、買い替え年数推移をグラフ化する。

↑ 洗濯機買い替え年数推移(年、一般世帯)
↑ 洗濯機買い替え年数推移(年、一般世帯)

やや凸凹感はあるが、全般的には買い替え年数はほ8-9年で安定している。【冷蔵庫の買い替え年数をグラフ化してみる(2012年分対応版)】などで一般家電の買い替えサイクルは10年位という話をしたが、洗濯機もまたそれに合致する(やや短めだが)ことになる。

これを「単身世帯」の動向と重ねてグラフ化したのが次の図。今回は傾向把握のため、過去7年分まで延長している。

↑ 洗濯機買い替え年数推移(年、単身/一般世帯)
↑ 洗濯機買い替え年数推移(年、単身/一般世帯)

デジタル系アイテム同様に、全般的に「単身世帯」の方が買い替え期間が短かったのだが、過去5年間に限れば逆に、「単身世帯」が伸びる動きを見せている。「単身世帯」のこれ以前の買い替えに関するデータは存在しないため、2008年がターニングポイントだったのか、2006年・2007年がたまたまイレギュラー値だったのかまでは判断できない。今データから確認できるのは「2008年以降は単身世帯の方が洗濯機の買い替え年数は長い」ということだけ。


次のグラフは「一般世帯」「単身世帯」それぞれの属性における、過去5年間の買い替え年数推移をまとめたもの。

↑ 洗濯機買い替え年数推移(年、一般世帯)(属性別)
↑ 洗濯機買い替え年数推移(年、一般世帯)(属性別)

↑ 洗濯機買い替え年数推移(年、単身世帯)(属性別)
↑ 洗濯機買い替え年数推移(年、単身世帯)(属性別)

直近5年間では洗濯機において劇的な進化は見られず、商品の差別化も難しいことからか、「一般世帯」では男女間の差異は無く、「30-59歳」「60歳以上」の差異もほとんど見られない。20代の買い替え年数が短いのは、トレンド云々というよりは引っ越しの機会が多く、その際に買い替えを行う場面が多いからと推測される。

「単身世帯」ではわずかながらも女性の方が買い替え年数が長い。これもまた、引っ越し事由による買い替えがあるか否かによるところと見て問題は無い。実際、2012年における「単身世帯」の買い替え事由で「住所変更」は男性21.4%なのに対し女性は15.1%でしかない。一人暮らしという居住条件を考えれば、女性の引っ越しが男性より平均頻度が低くならざるを得ないのも理解できるし、だからこそ引っ越しの際の買い替えも起きにくく、利用が長期化しうる次第。

最後に「買い替え理由」を「一般世帯」「単身世帯」それぞれについて見たグラフ。

↑ 洗濯機買い替え理由(一般世帯)
↑ 洗濯機買い替え理由(一般世帯)

↑ 洗濯機買い替え理由(単身世帯)
↑ 洗濯機買い替え理由(単身世帯)

小回りが利きやすい「単身世帯」の方が「住所変更」による買い替えが多い。その分「故障」事由が減っており、「上位品目」「その他」項目は世帯構成で大きな違いは無い。いずれにせよ、「引っ越し」「高性能機が出たから」などによる買い替えは少数派で、多分に「壊れてしまい、修理も難しい」「修理する位なら買い替えた方が安上がり」などが原因で買い替えが行われている。冷蔵庫同様に洗濯機もまた、少々の品質向上では買い替えするに及ばず、故障などでようやく買い替えの決断が出来る、本当の意味での「耐久財」といえよう。



洗濯機は「水回りの準備が出来る場所が無いと配せない・使えない」「毎日使うものではない」「一般世帯と単身世帯で利用頻度が大きく異なる」など、冷蔵庫やテレビなどの他の家電と比べると、いくぶん特異な性質を有している。それらを合わせて考えると、この5年ほどの間に「単身世帯」の買い替え年数が伸びているのは、利用頻度が低いこともあり、買い替えの優先順位が下げられている可能性がある。要は「現行機でも十分使えるし、使う回数も多くないので、買い替えの必要性を感じない、壊れない限り後回しで構わない」というものだ。

ちなみに「その他」部分に大きな変動は無い。「その他」に大きな影響を与え得るエコポイント制度が、洗濯機は適用外だからである。もし対象品目に加えられていたら、どのような変化が起きていたのか。少々気になるところではある。


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