冷蔵庫の買い替え年数をグラフ化してみる(2012年分対応版)

2012/05/01 06:40

先日【携帯電話の買い替え年数をグラフ化してみる(2012年分対応版)】で、内閣府の【消費動向調査】にて2012年4月17日に公開された2012年分最新情報を元に、携帯電話(スマートフォン含む)の買い替え年数の動向について検証した。今回はその手法を踏襲する形で、「冷蔵庫の買い替え年数」についてまとめておくことにした。

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消費動向調査では年1回3月分において、他の月よりは細かい内容を調査している。その中に「第6表 主要耐久消費財の買替え状況」という項目がある。これは「対象品目を買い替えしていた場合、買い替え前の商品はどれだけの期間使っていたか」を尋ねた結果であり、直近の買い替え実施者における「買い替えまでの年数」が示されることになる。

今回は「冷蔵庫」の買い替え年数を抽出する。「冷蔵庫」という表記に関して詳しい説明は回答用の質問用紙には無い。単に「電気冷蔵庫」とのみ記されている。単身世帯用に小さな、冷凍庫無しの冷蔵庫も発売されているが、それも該当すると考えてよい(無論アイスボックスまで含めるのは曲解であるし、そもそも電気が使われていない)。

世帯区分は「単身世帯」と「一般世帯(二人以上世帯)」、そしてそれを合わせた「総世帯」の3つが用意されているが、長期時期系列データが保存されているのは「一般世帯」のみ。そこでまずは「一般世帯」における、買い替え年数推移をグラフ化する。

↑ 冷蔵庫買い替え年数推移(年、一般世帯)
↑ 冷蔵庫買い替え年数推移(年、一般世帯)

やや凸凹感はあるが、全般的には買い替え年数はほぼ10年強で安定している。【カラーテレビの買い替え年数をグラフ化してみる(2012年分対応版)】などで一般家電の買い替えサイクルは10年位という話をしたが、冷蔵庫はまさにそれに合致することになる。昨今では多種多様な機能付きのものが出ているが、それでも買い替え年数が伸び縮みすることは無い。

これを「単身世帯」の動向と重ねてグラフ化したのが次の図。今回は傾向把握のため、過去7年分まで延長している。

↑ 冷蔵庫買い替え年数推移(年、単身/一般世帯)
↑ 冷蔵庫買い替え年数推移(年、単身/一般世帯)

デジタル系アイテム同様に、全般的に「単身世帯」の方が買い替え期間が短い。ただ昨今では単身世帯の方が伸びる年もあり、差異が縮まってきた雰囲気もある。

次のグラフは「一般世帯」「単身世帯」それぞれの属性における、過去5年間の買い替え年数推移をまとめたもの。

↑ 冷蔵庫買い替え年数推移(年、一般世帯)(属性別)
↑ 冷蔵庫買い替え年数推移(年、一般世帯)(属性別)

↑ 冷蔵庫買い替え年数推移(年、単身世帯)(属性別)
↑ 冷蔵庫買い替え年数推移(年、単身世帯)(属性別)

5年間に限定すれば単身世帯では「最近になるに連れて買い替え年数が延びる」傾向にある。一方で一般世帯ではそのような動きはまったく無い。

世代別では「一般」「単身」共に歳を経るほど買い替え年数が伸びる傾向がある。特に若年層は5年前後と短め。独立して一人暮らしなり親元を離れて暮らし始めた際に、最初は小さな冷蔵庫を購入して使っていたものの、容量不足などから早期に買い替えるようすがうかがえる。特に「一般世帯」では30-59歳と60歳との差異がほとんど無く、家族向けの大型冷蔵庫を購入し利用し始めると、よほどのことが無い限り買い替えをしない状況は、年齢にさほど違いが無い様子が分かる(例え子供が独立して親のみの世帯になり、容量が余ってしまうようになっても、その理由だけで小さな冷蔵庫に買い替えることはしない。【冷蔵庫 買い替えをしない その理由 「故障しないしもったいないから」】も参照のこと)。

最後に「買い替え理由」を「一般世帯」「単身世帯」それぞれについて見たグラフ。

↑ 冷蔵庫買い替え理由(一般世帯)
↑ 冷蔵庫買い替え理由(一般世帯)

↑ 冷蔵庫買い替え理由(単身世帯)
↑ 冷蔵庫買い替え理由(単身世帯)

小回りが利きやすい「単身世帯」の方が「住所変更」による買い替えが多いものの、その分「上位品目」が少ない。「一般世帯」で「上位品目」回答が多いのは、子供の成長、人数の増加で利用機会・量が増加し、今までの冷蔵庫では足りなくなったなどの状況が考えられる。

また2009年-2010年度に展開されたエコポイント制度だが、冷蔵庫に関しては2011年3月末購入分まで適用される。ギリギリで制度を活用した場合、2011年の回答に反映されることを考えると、「一般世帯」ではそれなりの効果があったように思われる。

それらを除けば、冷蔵庫の買い替え事由の多分には「故障」がついている。冷蔵庫の場合は少々の品質向上では買い替えするに及ばず、故障などでようやく買い替えの決断が出来る、本当の意味での「耐久財」といえよう。



【ワットモニター 購入・試用】などで示しているが、上手な使い方をすることで冷蔵庫の使用電力は1日数円分ほどに抑えることができる(サイズにもよるが)。入れ替えの手間、新品の冷蔵庫購入代金を合わせて考えると、少々の性能向上や省エネ効果程度では、買い替える決断がしにくい。他の家電製品同様、平均買い替え年数が10年前後と長め、最大買い替え理由が「故障(で修理するのにも結構な金額がかかるし、せっかくだから&仕方なく)」というのも理解できる。

最後に。買い替え事由でこの一、二年、「その他」項目が増えているのがやや気になる。エコポイント制度は終了しているので、2012年分の「一般」「単身」双方の買い替え事由には該当しえない。たまたま偶然・イレギュラーな結果かもしれないが、節電促進のために省エネタイプのものに買い替える動きがあったのかもしれない。来年以降の動きに注目したいところだ。


■関連記事:
【ワットモニター 購入・試用】

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