「米アンドロイドOSのタブレット端末の過半数はキンドルファイア」…猛烈なシェア拡大が明らかに

2012/04/29 19:30

キンドルファイア世界各地に調査パネルを有するアメリカの調査機関comSCOREは2012年4月26日、同社のデジタル装置の利用に関する包括調査データベース「comScore Device Essentials」を用いて分析した、アメリカ(合衆国)のアンドロイド(Android)OSによるタブレット機市場動向に関するレポートを発表した。それによると同市場では昨年年末から今年年始にかけて大規模な市場変化が起き、2011年12月時点では3割足らずだったアマゾン・キンドルファイア(Kindle Fire)が5割を超え、同市場の過半数を占めるにいたったことが明らかになった。多くの他機種は同時期にシェアを減らしているが、別調査機関の調査結果【去年の年末年始に大いに上昇…米タブレット機保有率推移の詳細をグラフ化してみる】などと合わせ読むと、「既存タブレット保有者が乗り換えた」のではなく、「未保有者が新たに取得」し、結果としてアマゾン・キンドルファイアのシェアが伸びたものと思われる(【発表リリース】)。

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【Kindle Fireが飛ぶように売れている、との話】にもある通り、昨年11月に発売されたアマゾンのキンドルファイアは、電子書籍リーダーも兼ねた安価なAndroidタブレット機として爆発的な売れ行きを示した。結果としてAndroidタブレット機全体としての普及率は上昇し、その領域におけるキンドルファイア自身のシェアも急速に伸びる形となった。

↑ 米Androidタブレットシェア(comScore)
↑ 米Androidタブレットシェア(comScore)

わずか2か月でシェアが20ポイント以上も増加するという事態は、普通は想像し得るものではなく、いかにキンドルファイアが広まったのかが分かる。他機種ではAsus Transformerがかろうじて横ばいで、比率的には同じような割合で売れたものと思われるが、それ以外は押し並べてシェアを落としている。特に「その他」項目が大きく減少しており、非メジャー系機種の販売が足踏み状態となり、キンドルファイアに食われたことが分かる。

冒頭でも触れているが、別調査機関(Pew Research)の調査によると、2011年12月から2012年1月にかけて、タブレット機の保有率はほぼ2倍に増えている。このうちAndoridタブレットがどれだけ貢献したかは不明だが、iOSとAndroid OSのどらちかが不振という話は耳にしていないので、ほぼ半数とすれば、該当月の間にAndoridタブレットの普及数は倍増し、その多分はキンドルファイアによるところとなる。

↑ タブレット機保有率(各属性内、米)
↑ タブレット機保有率(各属性内、米)(再録)

【電子書籍リーダーでKindleのシェア6割強…米電子書籍リーダーとタブレット機のシェア率をグラフ化してみる】でも触れているが、キンドルファイアはタブレット機であると同時に、電子書籍リーダーとしても十分以上に活用できる(なにしろあのアマゾン製なのだから)。今冬の増加率がアメリカの電子書籍市場にどのような変化をもたらすのか、注目していきたい。



やや余談となるが今件レポートには興味深い値も記されていたので、覚え書きも兼ねてグラフ化しておく。

↑ タブレット機画面サイズ別・平均ブラウザ視聴ページ数(米、2012年2月)(comScore)
↑ タブレット機画面サイズ別・平均ブラウザ視聴ページ数(米、2012年2月)(comScore)

タブレット機の画面が大きいほど、1か月あたりに読み説くブラウザ経由のサイト数は増加していく。画面の見やすさが購読数の増加に貢献する、少なくとも相関関係を示す値として覚えておくべきだろう。同様の傾向は電子書籍などにも容易に想像できるからだ。

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