「オファー」「プロパー」「ペンディング」……カタカナ語の「オトナ語」、どれだけ使われてる?
2012/04/26 12:10


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今調査は2012年1月20日から27日にかけて、携帯電話経由のインターネット調査にて会社勤めをしている人に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は20代・30代・40代でほぼ均等割り当て。
大人、特に一般企業などで働く社会人において良く使われる、独特な言い回しを「オトナ語」と呼ぶそうだが、この「オトナ語」について調べたのが今回の調査(結果)。オトナ語には大きく「カタカナ語や外来語を由来とした言い回し(「リスク」や「リソース」など)」と、「擬音や疑似表現、省略語を用いた言い回し(「午後イチ」「なるはや」など)」の二種類に大別される。今回はそのうち前者、「カタカナ語や外来語を由来としたオトナ語」にスポットライトを当てる。
全員に対して自分の職場で使われている(少なくとも職場で聞いたことがある)「カタカナ語や外来語を由来としたオトナ語」を答えてもらったのが次のグラフ。トップには「オファー(する)」で38.9%と4割近い人が同意を示していた。

↑ 職場で使われているオトナ語(カタカナ語、外来語が由来の大人的言い回し)(複数回答)
「オファー」とは注文、提案、提示、打診、申し込みを意味する。雇用周りのやり取りで使われることが多い。注文などと比べると両者間の関係が浅い場合に使われる頻度が高い。
第二位の「プロパー」は正社員を全般的に意味するが、「中途採用では無く新卒から叩きあげられた」ということで「生えぬき」「中途採用」の対比で使われる場合と、「アルバイトや嘱託や契約社員ではない正規採用」という意味で「正社員」「非正規社員」の対比で使われる場合がある。状況次第で意味が異なるので注意が必要。
第三位の「ペイする」は元々英語の「pay」を意味するが、「オトナ語」としては「支払い」では無く、「支払った分だけリターンを得られるか」、つまり「投資に見合うだけの見返りがあるか」転じて「採算性がある」ことを意味する。

詳しくは別途解説していくが、いわゆる「オトナ語」は知った間柄では容易に通用しうるし、通じなくてもその場で言い換える、確認すれば済むまでの話ではあるものの、浅い関係にある相手、目上の立場にある人には、出来れば避けたい表現でもある。ビジネス上の会議においてスラングで発言するようなものだからだ。使いなれていると「つい」という場合がある。くれぐれも注意して欲しい。
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