非保有者の「今後欲しい」は1-2割、要らない理由は「そもそも欲しくない」…米電子書籍リーダーとタブレット機「非」保有者の思惑

2012/04/30 19:30

Kindle FireとiPadアメリカ合衆国内では大手の調査機関【Pew Research Center】は2012年4月4日、電子書籍をメインとした、同国の読書性向に関するレポート【The Rise of E-Reading】を公開した。モバイル端末、とりわけ電子書籍リーダーの登場・普及で大きな変化の最中である同国の読書の現状をかいまみられる貴重な動きが、多数記述されている。今回はその中から「電子書籍リーダーとタブレット機、それぞれの”非”保有者における今後の購入意識」にチェックを入れることにする。

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調査要項の詳細は先行して掲載した記事【テクノロジーは読書のアプローチに…デジタル機器と米の読書性向との関係をグラフ化してみる】で解説している。詳しくはそちらを参考のこと。

直近では電子書籍リーダー・タブレット機共にアメリカでの大人における保有率は大体2割足らず。携帯電話やノートパソコンなどのデジタルガジェットと比べれば、まだこれからの域。

↑ 直近調査におけるデジタル機器保有率(米、18歳以上、2011年5月-2012年2月)
↑ 直近調査におけるデジタル機器保有率(米、18歳以上、2011年5月-2012年2月)(再録)

それでは現在それらを保有していない人達は、今後も買うつもりはないのだろうか。それともタイミングを逃したり予算の都合がつかず、たまたま今はまだ買っていないだけなのだろうか。

↑ 電子書籍リーダー非保有者の今後の購入以降(米、電子書籍リーダー非保有者、16歳以上、2011年12月)
↑ 電子書籍リーダー非保有者の今後の購入以降(米、電子書籍リーダー非保有者、16歳以上、2011年12月)

↑ タブレット機非保有者の今後の購入以降(米、タブレット機非保有者、16歳以上、2011年12月)
↑ タブレット機非保有者の今後の購入以降(米、タブレット機非保有者、16歳以上、2011年12月)

ややタブレット機の方が今後購入意向は大きいものの、大勢としては「現時点で今後買うつもりは無い」人が多分を占めていることになる。詳しくは別途改めて見て行くことにするが、これら「買うつもり無し」を含めた非保有者における理由のトップには「要らない、欲しくない」がついている。

↑ 電子書籍リーダー・タブレット機の「欲しくない」最大の理由(上位一部抜粋)(択一)
↑ 電子書籍リーダー・タブレット機の「欲しくない」最大の理由(上位一部抜粋)(択一)

そもそも論として必要性を覚えていない以上、取得願望が沸いてこないのも理解はできる。そして必要性が思い浮かばないからこそ、費用対効果で有益性を見いだせず、現行価格でも「高過ぎる」という結論が導き出せる。要は「世間で色々と騒がれているけど、自分にはあまり関係ない」という無関心派。

見方を変えれば、現行では電子書籍リーダーもタブレット機も、十分な活用方法の啓蒙が行われていない、見出されていない可能性がある。そしてそれらが充足することで、現在「欲しくない・要らない」としている層が「そのような使い道があるのなら、調達を考えても良い」と意向を変えるかもしれない。また、一定数の普及が果たされれば、「世間で良く見かけるから」「知り合いが持っていてよさげだから」という反応も期待できよう。


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