去年の年末年始に大上昇…米電子書籍リーダーの保有率推移の詳細をグラフ化してみる

2012/04/24 12:10

Kindle Fireアメリカ合衆国の大手調査機関【Pew Research Center】は2012年4月4日に同公式サイトにおいて、電子書籍を中心とした、同国の読書性向に関する調査レポート【The Rise of E-Reading】を公開した。モバイル端末、とりわけ電子書籍リーダーの登場・普及で大きな変化の中にある、アメリカの読書の現状をかいまみられる貴重な報告、多数盛り込まれている。今回はその中から「電子書籍リーダーの保有率推移」にチェックを入れることにする。

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調査要項は先行する記事【テクノロジーは読書のアプローチに…デジタル機器と米の読書性向との関係をグラフ化してみる】で解説している。

電子書籍を読むことをメインに設計されたタブレット機を、総じて電子書籍リーダーと呼んでいる。昨今では安価なタブレット機としての認識もされており、【タブレットマシンの特性と選択肢】にもある通り、iPadとKindle Fire(アマゾン発の電子書籍リーダーのカラー版)で、タブレット機の需要は二分されつつある。

今件項目ではそのKindleシリーズやNookなどの電子書籍リーダーの保有率を示している。全体では2010年11月から2011年12月までの1年間で、6%から10%に2倍近い伸びを示しているが、2011年12月から2012年1月の間でほぼ同率の成長を見せている。

↑ 電子書籍リーダー保有率(各属性内、米)
↑ 電子書籍リーダー保有率(各属性内、米)

以前タブレット機について【去年の年末年始に大いに上昇…米タブレット機保有率推移の詳細をグラフ化してみる】で解説したが、それと同じように2011年末から始まる年末年始商戦=ブラックフライデー前後で、爆発的な伸びを見せたことが分かる。

直近における普及率を見ると、意外にも男性より女性の方が保有率が高い。5ポイントもの差が出ており、単なる誤差以上のものであるのが分かる。世代別ではデジタル系アイテムを好む中堅層がトップで24%だが、65歳以上でも1割強が保有を果たしている。他方学歴別で見ると「主に読書用端末」ということもあってか、低学歴の普及率は低い。

「2011年末から始まる年末年始商戦=ブラックフライデー前後」の動きで見ると、ほぼすべての属性で大きな伸びが確認できる。属性別による差異は無く、やはり安価な端末の登場と大規模なセールによるところが大きい(高価な端末なら、低年収・若年属性は伸びが低くなる可能性が高い)。



レポートの該当項目では、直近の調査における主要デジタル機器の保有率も示している。

↑ 直近調査におけるデジタル機器保有率(米、18歳以上、2011年5月-2012年2月)
↑ 直近調査におけるデジタル機器保有率(米、18歳以上、2011年5月-2012年2月)

その上で「電子書籍リーダーやタブレット保有者は、同時に携帯電話やパソコンなどを持っていそうだ」としている。確かに保有率から勘案すれば、その指摘は正しい。そしてそのような環境下での利用頻度は【「タブレット機使い始めたらパソコンは……」米タブレット端末保有者の利用性向をグラフ化してみる】にもある通り機種次第だが、使われ方はさておくとしても、少なくとも複数のデジタル情報機器に囲まれる様子は容易に想像できよう。

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