ノートPC、携帯、そしてスマートフォン…米モバイルインターネット利用率をグラフ化してみる

2012/04/29 06:50

スマートフォン米大手調査機関【Pew Research Center】が2012年4月13日、同公式サイトにて発表した、同国における(モバイル端末経由込みの)インターネットの普及状況や、整備環境に伴って生じる問題点などをまとめた調査報告書【Digital differences】は、インターネットに絡んで生じる多様な問題点が浮き彫りになる、注目すべきデータが多数確認できる。今回はその中から「属性別のモバイルインターネット率」にチェックを入れることにする。

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今調査の調査対象母集団に関する詳細は先の記事【アメリカでもさほど変わらず…米インターネット「非」利用者の、その理由】で解説済み。チェックが必要な場合は、そちらで確認してほしい。

直近のデータでは全体の約8割がインターネット(デスクトップ、モバイルを問わず)を利用しており、いわゆるデジタルデバイド(デジタル技術格差)が世代・年収・学歴によって発生しているようすが見て取れる。

↑ インターネット利用率(米、18歳以上)(属性別)
↑ インターネット利用率(米、18歳以上)(属性別)。【米インターネット利用率推移をグラフ化してみる】から、再録

それではデスクトップPC(パソコン)では無く、ノートパソコンや一般携帯電話(いわゆるフィーチャーフォン)、スマートフォン、さらにはタブレット機などのモバイル系(容易に移動が可能)端末を使ってインターネットをしている人は、どれ位の割合を占めているのだろうか。全体では63%、約6割という結果が出た。

↑ モバイルインターネット率(米、2011年8月、18歳以上、各属性内で携帯電話やノートパソコンでインターネットをしている人の割合)
↑ モバイルインターネット率(米、2011年8月、18歳以上、各属性内で携帯電話やノートパソコンでインターネットをしている人の割合)

男女別では大きな差異は無く、約8%。一方、デジタル系サービスやツールでは大きな違いが生じ得る「世代」「年収」「学歴」いずれにおいても、デジタルデバイド(技術格差)が生じてしまっている。当然「若年層」「高年収」「高学歴」の方が利用率が高い。特に世代間格差は、携帯電話やスマートフォンなど小型の端末に対する操作性が大きなハードルとなり、若年層との差が大きく出ているのが分かる。

また、意外に「年収」による差異は、「学歴」「世代」ほど大きくない。これは昨今において、モバイル系端末の価格が下がり、金額面でのハードルが低くなったことを示唆している。



モバイル系端末を用いたインターネットへのアクセスの最大のメリットは、いつでも最新の情報を確認できる点にある(もちろん回線がつながる場所での話)。特にコミュニティ系のサービスを利用していると、「気が向いたその時に確認できない、利用できない」ことへの不安・不満は非常に大きなものとなる(見方を変えれば、それが出来ることへの便利さは何物にも代えがたい)。一方で交通案内や地図情報サービスのように、モバイル系ネットアクセスであればこそ、その威力を存分に発揮できるものもある。

タブレット機操作性や価格(初期導入・ランニングコスト)のハードルは低くないが、少しずつモバイルネット利用率が上昇していくのは容易に想像が出来る。デスクトップPCとノートPCの保有率が逆転したのと同じ理由で、固定端末のインターネットはモバイルとしては使えないが、モバイル端末は容易に固定端末としてもインターネットアクセス用に利用できる。

無論デスクトップPCが無くなるわけではなく、固定端末経由のインターネットアクセスも無くなりはしない。しかしデスクトップPCに性能が近いタブレット機の普及と共に、さらにモバイルインターネット率は上昇していくに違いない。


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【米タブレット機普及性向をグラフ化してみる】

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