携帯電話の買い替え年数をグラフ化してみる(2012年分対応版)

2012/04/19 06:50

先日携帯電話の買い替え年数をグラフ化し精査した記事で内閣府の【消費動向調査】を元に、携帯電話(スマートフォン含む)の平均買い替え年数は3.6年であることをはじめ、買い替え年数の動向について触れた。その最新データ(2012年分)が先日2012年4月17日に更新・掲載されたこともあり、今回は仕切り直しも含めて一通り「携帯電話の買い替え年数」についてまとめておくことにした。

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消費動向調査では年1回3月分において、他の月よりは細かい内容を調査している。その中に「第6表 主要耐久消費財の買替え状況」という項目がある。これは「対象品目を買い替えしていた場合、買い替え前の商品はどれだけの期間使っていたか」を尋ねた結果であり、直近の買い替え実施者における「買い替えまでの年数」が示されることになる。

今回はスマートフォンも含めた携帯電話(調査票には「携帯電話」とだけ表記され、スマートフォンなどは別途用意されていない)の買い替え年数を抽出する。世帯区分は「単身世帯」と「一般世帯(二人以上世帯)」、そしてそれを合わせた「総世帯」の3つが用意されているが、長期時期系列データが保存されているのは「一般世帯」のみ。そこでまずは「一般世帯」における、買い替え年数推移をグラフ化する。

↑ 携帯電話買い替え年数推移(年、一般世帯)
↑ 携帯電話買い替え年数推移(年、一般世帯)

これまで毎年買い替え年数が上昇していた携帯電話だが、2012年になって初めて値が前年比で減少する動きを見せた。これは以前の記事で少々触れたが、一般携帯電話(いわゆるフィーチャーフォン)がまだ十分使える状況でも、スマートフォンへの買い替えを行った事例が多分にあったのが事由だろう。

これを単身世帯の動向と重ねてグラフ化したのが次の図。

↑ 携帯電話買い替え年数推移(年、単身/一般世帯)
↑ 携帯電話買い替え年数推移(年、単身/一般世帯)

この数年はどちらかといえば「単身世帯」の方が、ほんのわずかではあるが買い替え年数は長かった。しかし2012年では「単身世帯」の方が「一般世帯」よりも短い結果となっている。特に2011年との差異では「一般世帯」が0.1ポイントとわずかな減少なのに対し、「単身世帯」では0.3ポイントも下落している。単身世帯該当者の多くが、買い替え衝動の事由(恐らくはスマートフォンの新作登場)に心動かされたものと考えられる。

次のグラフは「一般世帯」「単身世帯」それぞれの属性における、過去5年間の買い替え年数推移をまとめたもの。

↑ 携帯電話買い替え年数推移(年、一般世帯)(属性別)
↑ 携帯電話買い替え年数推移(年、一般世帯)(属性別)

↑ 携帯電話買い替え年数推移(年、単身世帯)(属性別)
↑ 携帯電話買い替え年数推移(年、単身世帯)(属性別)

「一般世帯」ではほぼ一様に買い替え年数は長期化していたのと共に、2011年から2012年にかけて起きた一時的時期短縮の動きが、性別は関係無く、主に「30-59歳」層によるものであることが分かる。一方「単身世帯」ではややばらつきがあるものの買い替え年数の増加は傾向として確認でき、同時に2012年の時期短縮の動きが「男性」「30歳以上」によるところであるのが見て取れる。

最後に「買い替え理由」を「一般世帯」「単身世帯」それぞれについて見たものだが、2008-2009年では比較的高かった「上位品目への買い替え」が2010年に落ち込み、2011年以降は再び高まる動きを見せている。

↑ 携帯電話買い替え理由(一般世帯)
↑ 携帯電話買い替え理由(一般世帯)

↑ 携帯電話買い替え理由(単身世帯)
↑ 携帯電話買い替え理由(単身世帯)

元々携帯電話は流行を追い求められやすい(アクセサリ的な使われ方をする)、そして技術進歩が加速度的なことにより短期間で高性能な機種が続々発売される傾向があることから、「上位品目への買い替え」の回答率が高い。2008-2009年は主に「FOMAの全面展開」と「iPhoneの日本国内展開開始」、そして2011-2012年は【日本ではソフトバンク以外にauからも…「iPhone 4S」10月14日から発売】でも紹介した、2011年10月から発売されたiPhone 4Sによるところが大きいと考えられる。わずかではあるが住所移動の身軽さという点では上の「単身世帯」者の方が、住所変更を理由に買い替えをする人が多いのも興味深い。



ここ数年来長期化を続けていた携帯電話の買い替え年数だが、2011年から2012年にかけて初めて短縮化の動きを見せた。今調査における携帯電話のデータ取得は2002年以降なので、事実上初めての状況。多分に普及率上昇を続けるスマートフォンによるところが大きいと考えて間違いない。

今後さらに短縮化されるのか(まだ使いこなせる一般携帯電話でも、スマートフォンに切り替える)、それとも手持ちの携帯電話を使い倒してから切り替えるため短期化はストップするのか。来年の動向が気になるところだ。

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