「預貯金」一番人気(2012年4月個人投資家動向)

2012/04/14 19:30

【野村證券(8604)】のエクイティ・リサーチ部は2012年4月13日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2012年4月発表分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回から転じて下落の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多い一方、中規模な上昇を予想する意見が増加しているのが確認されている。

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今調査は1000件を対象に2012年4月2日から4月3日に行われたもので、男女比は80.4対19.6。年齢層は50代がもっとも多く29.5%、次いで40代が29.0%、60代以上が22.2%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く26.1%、500万円-1000万円が22.5%、300万円-500万円未満が14.1%と続いている。投資経験年数は5年-10年未満以上がもっとも多く27.1%を占めている。次いで10年-20年未満が25.7%、20年以上が20.8%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く49.7%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が22.3%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は60.6ポイント。前回から2.0ポイントの下落。3か月後の日経平均株価の見通しについて上昇を見込む回答比率は合計で80.3%に(前月比1.0ポイントマイナス)。「1000円程度上昇」の回答率は前月比マイナス5.0ポイントと項目中最大の下げ幅。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。先月よりも減少。第三位の「国内政治情勢」は前回から増加。
・魅力的な業種は「自動車」「資本財・その他」「素材」の順。「消費」「金融」「電気機器・精密機器」「運輸・公共」はマイナス。
・ドル円相場は前回より多少ながらも円安ドル高に振れるとの考えが最多。
・オーストラリアドルに対する注目度が低下。日本円が上昇。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。前月から増加。「株式」のDI値も増加。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【みずほフィナンシャルグループ(8411)】
3位……[三菱商事(8058)]
4位……[ソフトバンク(9984)]
5位……[武田薬品工業(4502)]
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回も上位陣銘柄は先月からほとんど動きが無く(順位変動があったのみ)、これらの銘柄に対する期待の高さが改めて確認できる。あるいは単に、情勢に変化が無いだけかもしれない。

円安継続への期待は高まるものの、株価上昇の動きについては意見がやや分散しており、見通しが立ちにくい投資環境にあることが推測できる。一方で「今後増やしたい・減らしたい金融商品」で「株式」のDIが前回の26.5から今回36.9と大きく伸びており、株式への投資に注目と期待が集まりつつあるようすが見受けられる。なお「金(きん)」のDIも上昇を続けており、今回月では「預貯金」「株式」に続くポジションに位置している。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果。当然、日本国内における各種市場との連動性も低くない。株価がようやく上昇機運を見せる中、今後も有益な検証素材として、各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。

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