CD以外で音楽を楽しむサービス、トップは「YouTube」

2012/04/14 12:00

YouTube以前【CDや着うたフルなどの世代別シェアをグラフ化してみる】で記したように、日本レコード協会が2012年2月10日に発表した【 2011年度「音楽メディアユーザー実態調査」】を元に、音楽にまつわる消費者のさまざまな動向を確認しながら、【「着メロ」「着うた」などの有料音楽配信販売数と売上をグラフ化してみる(2011年版)】などのような音楽市場の動向を裏付けしたり、消費者の行動を再確認している。今回は資料の中から「(CD以外で)音楽を楽しむために利用した商品やサービス」の確認をしてみることにする。

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今調査は12-69歳の男女(中学生は親の代理回答)に対して2011年8月・10月に実施されたもので、有効回答数は4960人。8月はインターネットアンケート、10月はグループインタビュー方式。性別・世代別・地域別にほぼ均等に回答を集めた後、国勢調査を元にウェイトバックを行い、各種統計では修正後の値を用いている。

すでに【減るCD購入、増えるヘビーレンタルユーザー…CDの購入・レンタル性向をグラフ化してみる】などで解説したが、CDの購入性向は少しずつ減少する動きを見せている。

↑ CD購入・レンタル性向推移(各年、半年間)
↑ CD購入・レンタル性向推移(各年、半年間)(再録)

それでは人々はCDの購入やレンタル以外の、どのようなサービスやツールを用いて音楽を視聴しているのだろうか。調査時から過去半年間において、音楽視聴のために使用したサービスなどを複数回答で聞いたのが次のグラフ。トップは「YouTube」で5割を超える回答率を見せた。

↑ この半年間に音楽を楽しむために利用したサービスは(複数回答、2011年)(半年間)(原文に特に記述は無いが、CD購入・レンタルによる視聴は別途扱いされていると考えられる)
↑ この半年間に音楽を楽しむために利用したサービスは(複数回答、2011年)(半年間)(原文に特に記述は無いが、CD購入・レンタルによる視聴は別途扱いされていると考えられる)

「YouTube」を音楽視聴サービスとして使うスタイルは【YouTubeやニコ動などの動画共有サイトを見る時によく使うモノ、よく観るもの】【レンタルショップが一番、次いでアマゾン…音楽入手ルートをグラフ化してみる】など複数の調査結果で確認されている。また歌手やプロダクション側も新曲のプロモーションビデオや舞台裏のようすを掲載し、ウェブサイトやブログと連動させて広報ツールとして使う事例も多々見受けられる。

レポートに掲載されている2010年の同様調査は調査母体の形態が2011年分のとは異なるために単純比較が出来ず、今回は省略しているが、順位では「YouTube」「テレビ」「カラオケBOX」「FMラジオ」の順。今調査では「FMラジオ」が第二位についており、2011年の東日本大地震・震災を経てラジオへの評価が高まったこと、災害時の情報収集ツールとして見直され利用する人が増えたことがうかがえる(「AMラジオ」も順位は上昇している)。

3割超を示しているのは「YouTube」「FMラジオ」「テレビ」「カラオケBOX」までで、あとは2割切れ。インターネット経由のサービスに限っても有料無料を問わず多種多様な選択肢が用意されているが、利用者はあまり見られない。

音楽視聴は例えば「FMラジオを聴きながら料理をする」といった形で、他の行動と並行して行う「ながら視聴」は容易。一方で複数のサービスを用いた音楽視聴同士の「ながら視聴」は事実上不可能(「FMラジオを聴きながらテレビの音楽番組を視聴する」状況はあまり想像できない)。好きな楽曲や歌手がそのサービスを用いて曲を提供するのならともかく、単に音楽を楽しみたいのなら、音楽視聴のためのツールはある程度寡占化が進むのも当然かもしれない。

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