「毎日SMS利用」6割、携帯で通話は4割近く…米若年層の「他人との関わり合い」をグラフ化してみる

2012/04/14 06:45

デジタルネイティブアメリカの大手調査機関である【Pew Research Center】は2012年3月19日同社公式サイト内において、同国内に住む子供達と携帯電話(スマートフォン含む)、電子メール・SMS(ショートメッセージサービス=テキストメッセージ)の使用動向に関する調査結果【Teens, Smartphones & Texting】を公開した。今回はその中から「日常生活における他人との関わり合い」に関して、デジタル方面を中心に見て行くことにする。

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今調査は2011年4月19日から7月14日に渡り、同国に住む12歳-17歳の男女(アメリカでは概して18歳から大人扱いとなる)とその両親に、電話での通話(英語とスペイン語)を用いて行われた。有効回答数は799人。分析上は国勢調査の結果に従いウェイトバックを行った値を用いている。

【平均1日167件・中央値は60件…米若年層の携帯電話を使ったメッセージのやり取り動向をグラフ化してみる】で解説している通り、今調査母体(アメリカの若年層)では一日平均で167件、中央値では60件のSMS(ショートメッセージサービス=テキストメッセージ)がやり取りされている。

↑ 電子メール、SMSの利用頻度(携帯電話保有の是非を問わず全員)(米、12-17歳)
↑ 電子メール、SMSの利用頻度(携帯電話保有の是非を問わず全員)(米、12-17歳)(再録)

↑ 一日平均でどれぐらいメール・SMSのやり取りをしているか(米、12-17歳)(携帯電話保有でメッセージ送受信者限定)(「無し」は普段使わずに、特定事由の時のみ利用するスタイルの人と思われる)
↑ 一日平均でどれぐらいメール・SMSのやり取りをしているか(米、12-17歳)(携帯電話保有でメッセージ送受信者限定)(「無し」は普段使わずに、特定事由の時のみ利用するスタイルの人と思われる)(再録)

この記事を挙げた後に「やり取りの度合いが多い」との意見をいくつかいただいた。調査母体が「12-17歳の若年層」であれば1日30往復のSMS利用はさほど珍しくも無いが、大人の立場からは多めに見えるのだろう。また日本の場合、モバイル端末でのメッセージのやり取りはSMSではなく電子メールが主流なので、その点も「多い」との想いを抱かせたと想像される(SMSよりも電子メールの方が文章量が多く、その分書き上げるのに手間暇がかかるとイメージされやすい)。

それではそのSMSのやり取りも含め、日常生活における他人との関わり合いはどの程度の頻度で行われているのか。「SMSばかりやり取りしていたのでは、他のコミュニケーションなどしてる暇が無いかも」と心配している人もいるはず。

↑ 日常生活における他人との関わり合いについて(米、12-17歳)(2011年4-7月)
↑ 日常生活における他人との関わり合いについて(米、12-17歳)(2011年4-7月)

記事タイトルにもある通り、毎日SMSのやり取りをしている人は6割強。その他頻度の差異はあれど、74%の人がSMSを使っている。今調査母体の携帯電話保有率は77%なので、携帯電話利用者のほぼ全員がSMSを活用している計算になる。

その一方、携帯電話を使って毎日友達と通話をしている人は4割近く。頻度の違いはあるが、Facebookなどのソーシャルメディアを使ったり、インスタントメッセンジャーを活用するなど、多方面でデジタルツールを用いたコミュニケーション活動をしているのが分かる。またボランティアなどの社会活動を行う人が9割を超えている点は、さすがアメリカだと感心させられる。

意外なのは電子メールの利用頻度。使っている人の数そのものは6割強と多めだが、頻度は毎日が6%でしかなく、週一以上で区切っても4割を超えた程度。日本ではSMSはさほど使われず電子メールでのやり取りがメインだが、アメリカでは両者の立ち位置が逆転し、SMSメイン・電子メールがオマケ的な立場。

レポートでは電子メールやインスタントメッセンジャー、固定電話の利用性向の低さについて「使わないだけでなく、持っていない・使えない状態にある人も多分にある」と説明している。さらに昨今の動向として「SMSと携帯電話を使った通話が最多活用」「ソーシャルメディアを介した意思疎通は増加中」「電子メールやインスタントメッセンジャーの利用性向は減少中」「直接面と向かっての対話は相変わらず多いまま」などと説明しており、今回調査結果の別記事の内容を裏付ける言及が寄せられている。

SMSの利用過多で携帯電話での通話機会ですら減少する傾向はあるものの(【減少する固定電話での通話、そして携帯でも…米若年層の電話による通話事情をグラフ化してみる】)、既存の手段から新しい手段へ利用ツールを変えているだけであり、コミュニケーションそのものが減少しているのではないようだ。まさに「デジタルネイティブ」ならではの動きといえよう。

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