減るCD購入、増えるヘビーレンタルユーザー…CDの購入・レンタル性向をグラフ化してみる

2012/04/12 06:50

CDショップ以前【CDや着うたフルなどの世代別シェアをグラフ化してみる】で記したように、日本レコード協会が2012年2月10日に発表した【 2011年度「音楽メディアユーザー実態調査」】を元に、音楽にまつわる消費者のさまざまな動向を確認しながら、【「着メロ」「着うた」などの有料音楽配信販売数と売上をグラフ化してみる(2011年版)】などのような音楽市場の動向を裏付けしたり、消費者の行動を再確認している。今回は資料の中から、CDの購入やレンタル性向についてチェックを入れることにする。

スポンサードリンク


今調査は12-69歳の男女(中学生は親の代理回答)に対して2011年8月・10月に実施されたもので、有効回答数は4960人。8月はインターネットアンケート、10月はグループインタビュー方式。性別・世代別・地域別にほぼ均等に回答を集めた後、国勢調査を元にウェイトバックを行い、各種統計では修正後の値を用いている。

【縮み、変容する市場…音楽CDなどの売れ行きと有料音楽配信の売上をグラフ化してみる(2011年版)】などで記しているように、音楽CDの販売は漸減、特にアルバムCDは大きな減少幅を見せている。直近2011年の調査結果を見ると、新品のCDを買った人は半年で3割強、中古を買った人は1割足らず、そしてレンタルを利用した人は2割強に留まっている。「CD購入」は新品・中古を問わず「買った経験があるか否か」を聞いているので、重複する7%近くの人は「新品と中古のCDを双方とも買っている」ことになる。

↑ CD購入・レンタル性向(2011年)(半年間)
↑ CD購入・レンタル性向(2011年)(半年間)

CDを元々買うつもりが無い人は、半年だろうが一年だろうが買わないことに違いは無い。「この歌手の、この作品のCDだけは買う」とする人も、半年間購入は皆無で残りの半年にまとめ買いという状況は想定しにくい。一年で換算しても、この2倍は届かないことは容易に想像できる。案外、CDは買われていないものだ。そして「案外」といえばアルバムCDの購入経験者が意外に多いのも目に留まる。

これを経年別に見ると(同一条件下で公開されているものは3年分のみ)、新品CDが直近2011年にやや持ち直しを見せているが(グラフ化は略するが、シングルは落ち、アルバムが伸びている)、全般的に「買う」「買わない」では「買わない」人が増加しているのが分かる。

↑ CD購入・レンタル性向推移(各年、半年間)
↑ CD購入・レンタル性向推移(各年、半年間)

「CD購入(全体)」が伸びているのは、ひとえにアルバムが伸びているから。他の項目はほぼすべて漸減しており、「CDを購入する」というスタイルが少しずつ人々の慣習として薄れている感は否めない。

ところがこれを「購入者」における購入(レンタル)枚数で見ると、少々変わった動きが確認できる。

↑ CD購入・レンタル枚数(利用者限定)(半年間、枚)
↑ CD購入・レンタル枚数(利用者限定)(半年間、枚)

購入者率が減るだけでなく、「購入者一人当たりの」購入枚数も減る動きは、雑誌など他の旧来メディアの動向と変わらない。しかしレンタルCD、特にアルバムに限定すると、逆に毎年増える傾向を見せている。

これは以前【販売ビデオを支えるコア層・ビデオソフトの販売実態をグラフ化してみる】で記したビデオソフト業界ほどではないが、一部のヘビーユーザーが市場を支える大きな力となりつつあることを推測させる(グラフ化は略するが男女別では男性、世代別では大学生から中堅層までがヘビー層に該当する値を示している)。

レンタル者率そのものが減少していることは今件データなどでも明らかであることから、昨今のCD市場を消費者側から見ると、「CDそのものは買う人そのものも、買う人における枚数も漸減」「レンタルCDはアルバムを中心にコアなユーザーが借りる枚数を積み増している」と表現するのがよさそうである。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー