【更新】子供は誰から「パソコン利用上の注意点」を教わっているか

2012/04/11 06:50

注意クロス・マーケティングは2012年4月4日、子供のパソコン利用に関する親の意識調査結果を発表した。それによるとパソコンを持ち、4-12歳の子供を持つ母親から成る調査母体のうち、子供にパソコンを使わせている人においては、2/3強が「子供は主に母親自身からパソコン利用上の注意を教わっている」と答えていることが分かった。子供の年齢が上がるに連れて、父親や学校からとの回答率も上昇していく([発表リリース])。

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今調査は2012年2月25日から2月28日にかけて、全国のパソコンを持つ母親のうち4-12歳の子供を持つ人を対象に行ったもので、有効回答数は500人。子供の世代(4-6歳、小学校1-2年、3-4年、5-6年)で均等割り当て。なお【パソコンの世帯主年齢階層別普及率をグラフ化してみる(2011年分データ反映版)】にもある通り、世帯主の年齢が60歳未満の世帯におけるパソコン保有率は8割前後に達している。親が持たず(小学生以下の)子供だけがパソコンを持参している事例は考えにくいため、今件は「4歳-小学生の子供が居る、パソコンのある世帯の事例」と見ることができる。

今調査母体では頻度は別として、3/4が「子供はパソコンに触れている」と答えている。世代別では子供が歳上になるほど回答率・利用頻度は高く、小学校5-6年では3割近くが「毎日パソコンを使っている」と回答している。

↑ 子供のパソコン利用頻度
↑ 子供のパソコン利用頻度(再録)

また「視力低下」や「不健全サイトへのアクセス」など、心配事も多い。

↑ 子供にパソコンを利用させることでの不安要素(パソコン利用者限定)(複数回答)
↑ 子供にパソコンを利用させることでの不安要素(パソコン利用者限定)(複数回答)(再録)

それでは子供達は主に誰から「パソコン利用上の注意」を教わっているのか。「母親に」聞いた結果が次の結果。冒頭にもある通り全体では67.9%が「母親が教えている」と答えている。

↑ 子供は主に誰からパソコン利用上の注意点を教わっているか(択一、パソコン利用者限定)
↑ 子供は主に誰からパソコン利用上の注意点を教わっているか(択一、パソコン利用者限定)

↑ 子供は主に誰からパソコン利用上の注意点を教わっているか(択一、パソコン利用者限定)(子供の世代別)
↑ 子供は主に誰からパソコン利用上の注意点を教わっているか(択一、パソコン利用者限定)(子供の世代別)

子供の年齢が上がるにつれて「父親」「学校」の比率が上昇していくが、「母親」が多数を占めていることに違いは無い。一方で4-6歳は11.5%、小学1・2年は7.4%もが「誰も子供にパソコン利用上の注意点を教えて無い」と答えており、非常に不安な状況にあることがうかがえる。

「子供はパソコンの利用上の注意を主に母親から教わっている」。これが母親から成る今調査母体の認識。しかし他の調査結果を見ると、大勢として「学校から教わった」とする意見が目立ち、保護者から教えてもらったとの回答はさほど多くは無い。下記のグラフは「子供の立場から」の回答結果だが、「学校から」が多勢で、「保護者から」は二番目とはいえ2割強に留まっている。

↑ 有害サイトやネットいじめの問題などインターネットの危険性について、これまで説明を受けたり学んだりしたことがあるか(複数回答)
↑ 有害サイトやネットいじめの問題などインターネットの危険性について、これまで説明を受けたり学んだりしたことがあるか(複数回答)(【「学校で教わった」77.8%…小中高校生のネットリスクの学習状況をグラフ化してみる(2011年・青少年のインターネット利用環境実態調査版)】から再録)

ここまで異なる差が出る要因はいくつか考えられる。一つは「母親」自身が答えている以上、多かれ少なかれ「親としての立場」を考えて回答してしまうこと。そして学校なり子供自身からの報告が無い限り、学校でのパソコンに関する教育を知りえることはあまりないこと(自分で目にする機会が多い「父親」の方が高い値を示しているのも、推測事由になる)。

さらに加えれば、今件回答者の「母親」はパソコン・インターネット経由で答えており、多少なりともITリテラシー、インターネット界隈の知識情報に長けていることなどが挙げられる。



子供の立場から見れば、誰が教えてくれるかはさほど重要では無く、何を教えてくれるかの方が大切。ましてや誰も教えてくれないという環境が存在するのは大問題。パソコンやインターネットの利用は、食事をしたり呼吸をする、睡眠を取るなどのような本能的な行動様式では無い。最初から身に付けているものでは無く、繰り返し学んで、教わって、初めて習得していく。すでに知識習慣として身につけている大人達は往々にして「自分はすでに知っているのだから、子供も知っているはず」とたかをくくってしまう。

【「自分が知ってるそのことを 相手が知っているとは限らない」…ネット上の「暗黙の了解」の明文化】でも記したように、中堅層以降の非デジタルメディア接触層への応対でも同様のことがいえるのだが、親は「自分が知ってるそのことを 相手が知っているとは限らない」という原則に十分留意し、子供のパソコンに対する利用にあたってほしいものである。

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