【更新】子供にパソコンを使わせるメリット、そして不安なこととは

2012/04/10 06:45

子供とパソコンクロス・マーケティングは2012年4月4日、子供のパソコン利用に関する親の意識調査結果を発表した。それによるとパソコンを持ち、4-12歳の子供を持つ母親から成る調査母体のうち、子供にパソコンを使わせている人においては、4割近くの人が「子供の好奇心が旺盛になる」と考えていることが分かった。一方で2/3の人は「視力が低下するかもしれない」、6割強の人が「不健全サイトにアクセスするかもしれない」との不安を抱いてる。子供が大きくなるに連れて、「不健全サイトへのアクセス」の親の立場としての心配度は、高まる傾向を見せている([発表リリース])。

スポンサードリンク


今調査は2012年2月25日から2月28日にかけて、全国のパソコンを持つ母親のうち4-12歳の子供を持つ人を対象に行ったもので、有効回答数は500人。子供の世代(4-6歳、小学校1-2年、3-4年、5-6年)で均等割り当て。なお【パソコンの世帯主年齢階層別普及率をグラフ化してみる(2011年分データ反映版)】にもある通り、世帯主の年齢が60歳未満の世帯におけるパソコン保有率は8割前後に達している。親が持たず(小学生以下の)子供だけがパソコンを持参している事例は考えにくいため、今件は「4歳-小学生の子供が居る、パソコンのある世帯の事例」と見ることができる。

今調査母体では頻度は別として、3/4が「子供はパソコンに触れている」と答えている。世代別では子供が歳上になるほど回答率・利用頻度は高く、小学校5-6年では3割近くが「毎日パソコンを使っている」と回答している。

↑ 子供のパソコン利用頻度
↑ 子供のパソコン利用頻度(再録)

それでは子供がパソコンを使っている親の立場として、どのようなメリットが子供に生じると考えているのだろうか。いくつかの選択肢を掲げて複数回答で答えてもらったのが次のグラフ。最多回答項目は「好奇心が旺盛になる」で36.6%という回答率を示している。

↑ 子供にパソコンを利用させることでのメリット(パソコン利用者限定)(複数回答)
↑ 子供にパソコンを利用させることでのメリット(パソコン利用者限定)(複数回答)

パソコン(インターネットへのアクセス含む)は多種多様な事が行える、さまざまな情報を取得可能な「魔法のツール」「大海原への門戸」とも表現できる。知識習得にはスポンジのような吸収力の高さを見せる子供にとって、パソコンは好奇心を増幅させる絶好のアイテムに違いは無い。

次いで多い回答項目は「親子のコミュニケーション増加」、やや値を落として「趣味増加」。パソコンを対話のネタにすることで(あるいは操作を教えたり、変なことをしないよう親が見張ることでも)親子間の共有時間は増える。使い方さえ覚えれば好奇心の要求に何でも応えてくれるパソコンは、趣味の世界を限り無く広げてくれる。

一方で、普段語られることが多い「パソコンを使えば勉強ができるように云々」への回答率は低く、さらに「特にない」とする人も4割強に達している。元々別項目で尋ねている結果(グラフは略)「将来のために早めに慣れさせるため、パソコンを使わせている」人が多数に及んでいるため、メリットまではさほど気にしていないのかもしれない。

無論メリットが考えられれば、デメリットもある。利用させることでの不安要素を掲げ、該当するかを答えてもらったのが次のグラフ。元々メリットよりもデメリットの方が感情的には強い傾向があり、回答率は高まる傾向があるのだが、同じ「複数回答」でも「不安要素」の回答率は「メリット」と比べてかなり高い結果が出ている。

↑ 子供にパソコンを利用させることでの不安要素(パソコン利用者限定)(複数回答)
↑ 子供にパソコンを利用させることでの不安要素(パソコン利用者限定)(複数回答)

↑ 子供にパソコンを利用させることでの不安要素(パソコン利用者限定)(複数回答)(上位五位、世代別)
↑ 子供にパソコンを利用させることでの不安要素(パソコン利用者限定)(複数回答)(上位五位、世代別)

もっとも多い意見は「使い過ぎでの視力低下」。2/3に達している。元々【子供達の視力の推移をグラフ化してみる(2011年度版)】にもある通り、小学生以降の子供の視力は低下する傾向を示しているが、(子供の熱心な使い方を見て)パソコンの利用過多も一因では、と考える人が多いのは理解できる。「依存症」も「熱中し過ぎて」という観点では同じようなものだ。

次いで多いのは「不健全サイトへのアクセス」。子供の年齢が上がり、そういったサイトへのアクセスの可能性が高まるほど、親の心配する比率も増加していく。多種多様なフィルターが用意されてはいるが、親にとっては気が気でないことに違いは無い。

その他「情報」の取扱いに不慣れな子供がやってしまいそうなミスへの不安、親でも陥りそうな「リスク」への懸念など、心配事は尽きない状況が見て取れる。

子供の携帯電話利用でも同じことが言えるのだが、リスクとメリットは常に表裏一体。メリットばかりを追い求めるのは、調子が良すぎる。得てして世の中そのものの仕組みもその通りなのだから、(実害の無い程度に)子供にもその現実を経験させて知ってもらう、あるいは疑似体験させる場が必要なのかもしれない。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー