ジェスチャー認識タイプのゲーム、女性は男性以上に好印象
2012/04/05 12:10


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今調査は2012年2月15日から22日にかけて携帯電話を利用したインターネット経由で行われている。有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は10代・20代・30代・40代で均等割り当て。
以前【家庭用の体感型ゲームで遊んだことがある? 経験者は7割近く・圧倒的なWiiの多さ】で触れたように、今調査母体ではジェスチャー認識タイプなどの体感型機器で遊んだ経験がある人は2/3近くに達している。

↑ 家庭用体感型ゲーム機器で遊んだことがあるか(いずれの機種でも可)(再録)
それでは具体的に、体感型ゲームにはどのような印象を持っているのか。資料にはいくつかの具体的項目に関する反応結果が記されているが、今回はそのうち「ジェスチャー認識」(プレイヤーが実際に色々な動きをすることで、ゲームが反応する仕組み)に関するものを2つ程取り上げることにする。
まずは「ジェスチャー認識」に関する楽しさの観点からの評価。「楽しい」「わずらわしい」(未体験者はそれぞれ「楽しそうだ」「わずらわしそうだ」)のいずれかに該当するかを肯定・否定それぞれ2段階、計4段階の選択肢の中から選ぶ形で答えてもらい、それを肯定派・否定派の2つに集約したのが次のグラフ。全体では3/4近くが「楽しい」、1/4強が「わずらわしい」と考えている。

↑ 体感型ゲームにどんな印象を持っているか(ジェスチャー認識について)(楽しそうか、わずらわしそうか)
概して好意的な意見を持つ人が多いが、世代別では若年層以外に壮齢層が高めの反応を示しており、興味深い動きといえる。またプレイ経験のあるなしでは20ポイント近い差が出ており、実際に遊んだ人の多くが「わずらわしさ」よりも「楽しさ」を覚えていることがうかがえる。
注目すべきは男女別の動き。プレイ経験のある・なしいずれでも、男性より女性の方が高い割合で「楽しそう・楽しい」と答えている。ジェスチャー認識タイプのゲームにはコミュニケーション型、お気軽系、手軽な運動系のものが多く、それが女性には「面白い」と受け止められているものと思われる。
実際「運動系」周りに絞った設問「良い運動・疲れるのいずれか」の問いでは、世代別の差異は無いものの、プレイ経験の有無・性別の差異が大きく出ており、ゲームで楽しみつつ運動が出来るジェスチャー認識機能搭載のゲームに、好感を抱いているのが分かる。

↑ 体感型ゲームにどんな印象を持っているか(ジェスチャー認識について)(良い運動か、疲れるか)
例えばロッククライミングやフルマラソンの「リアルな」体験を行うタイプのゲームがジェスチャー認識の主流ならば、このような結果は出なかっただろう。ジェスチャー認識機能搭載のゲームは「これまでのコントローラのみでの操作とは違った、体を適度に動かして遊べる、実体験感が味わえる」のと共に、プレイのためのハードルが低く、お気軽度の高いゲームでもあるからだ。
リアルさを追求したドライブゲームはファンには受けるが、一般には運転しにくく馴染みにくい。「ゲーム」としての割り切りとハードルの低さで演出を加えた方が、リアリティは落ちるが多くの人が楽しめる。それと理屈は同じである。

特に女性は、普段男性の独断場的なゲームに、自分の力量でも気軽に参加でき、さらに適度な量(しかも容易に自分で調整可能)で運動をこなせるという点で、好感を持つのかもしれない。
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