固定電話がある理由、「通話」「FAX」そして「ネット回線利用」

2012/04/02 12:00

固定電話リサーチバンクは2012年3月28日、固定電話に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち固定電話を有する世帯において、その保有理由としてもっとも多くの人が挙げたのは「通話のため」だった。保有者の約3/4が該当している。次いで「FAX利用のため」「インターネット回線の利用のため」が理由として続いている(【発表リリース】)。

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今調査は2012年3月15日から22日にかけて、インターネット経由で20代から60代の男女に対して行われたもので、有効回答数は1699人。男女比は808対891、世代構成比は20代247人・30代508人・40代563人・50代310人・60代71人。

以前【20代の4割は「自宅に固定電話が無い」】で記したように、今調査母体では8割強が、何らかの形で固定電話を自宅に有している。

↑ 自宅で固定電話を導入しているか(60代は回答者少数のため参考値)
↑ 自宅で固定電話を導入しているか(60代は回答者少数のため参考値)(再録)

携帯電話のみの保有者からは逆に「なぜ今でも固定電話を有しているのか」という疑問も少なくない。それでは固定電話の導入者は、どのような理由によるものなのだろうか。複数回答で聞いた結果が次のグラフ。

↑ なぜ固定電話を導入しているのか(導入者限定、複数回答)
↑ なぜ固定電話を導入しているのか(導入者限定、複数回答)

トップの理由は「通話のため」。これが導入者の3/4を占めている。携帯電話でも通話はできるが、「電話番号の周知度合い」「アプリなどを稼働させている間は通話が出来ない」など、「通話専用端末のため」という意味合いが強いものと思われる。また携帯電話は基本的に「個人の持ち物」のため、「世帯全体の代表通話窓口」として維持していることも考えられよう(家族全体の連絡先として「自分の」携帯電話の電話番号を他人に、例えば母親の知り合いに教えることに同意を示す人は、あまり居ない)。

次いで多いのは「FAX利用」。そして「ネット回線利用」が続く。後者の場合はADSL回線によるインターネットアクセスのため以外に、例えばCATVのインターネット回線契約の際に通話機能もついてきたり、まとめたパックで加入すると割引になるなどの場合が考えられる(IP電話とセットになる場合が多い)。

やや意外なのは「加入権がある」。通話やインターネット回線確保など、必要性があるためにではなく、「せっかく加入権があるのだから」的な使われ方をしている

固定電話保有の理由トップにある「通話のため」だが、実際にはどの程度使われているのか。やはり保有者に、携帯電話と固定電話のどちらを良く「通話の際に」使っているかを聞いた結果が次のグラフ。

↑ 通話の際、固定電話と携帯電話のどらちをよく使うか(固定電話利用者限定)
↑ 通話の際、固定電話と携帯電話のどらちをよく使うか(固定電話利用者限定)

「固定電話多用派」は3割足らず。一方携帯電話多用派は過半数に達している。回答者の3/4が「通話のために固定電話を維持している」との回答を寄せていることを考えれば、かなりの割合で「通話のために固定電話があるが、実際には通話でも携帯電話を良く使う」世帯がいることになる。

【ケータイを使い続けてその代わり、使わなくなった道具のトップは?】にもあるが、モバイル端末の利用により、もっとも使わなくなったものとして挙げられているのが「固定電話」。

↑ 携帯電話(PHS)を使い始めたことで、使わなくなったり使用する頻度が減ったモノはありますか(複数回答・利用者限定)(再録)
↑ 携帯電話(PHS)を使い始めたことで、使わなくなったり使用する頻度が減ったモノはありますか(複数回答・利用者限定)(再録)

使う機会があるからなどの理由で残している人でも、意志疎通のメインツールとして携帯電話などのモバイルが活躍している昨今では、脇役にならざる得ないのだろう。

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