トヨタ・スズキ・ニッサンなど自動車メーカーが続々上位入り(民放テレビCM動向:2012年2月分)

2012/03/22 12:00

ゼータ・ブリッジは2012年3月21日、2012年2月度における関東民放5放送局(いわゆるキー局)のテレビCMオンラインランキングを発表した。それによるとCMの放送回数がもっとも多かった企業・団体はトヨタ自動車だった。また、商品別オンエアランキングなどを合わせ見ると、携帯コンテンツ関連会社の躍進が目立つ一方、自動車会社の活発な宣伝活動が先月以上に活性化しているのが分かる結果となっている([発表リリース])。

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データの取得場所、各種データの意味、そして今件記事が関東地域のみを対象としていることについての説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】で行われている。そちらでチェックを入れてほしい。

発表資料には多種多彩なデータが掲載されているが、そのうち企業別オンエアランキング(放送回数順位)の中から上位10位を抽出したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年2月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年2月、上位10位)

ビデオリサーチコムハウスのデータを元にした記事【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】などで解説しているが、花王は年明けに数を減らし、春以降は急激に戻したのち、夏期はやや落ち込みを見せる傾向がある。前回の記事でも指摘しているように、1月は大きくその数を減らしたが、今回は回数・順位共に大きな伸びを見せている。来月以降もこの傾向が続けば、例年の「年頭の停滞」は早くも終了したことになる。

また、【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で解説している、興和(コーワ)が今月も、順位を上げる形で顔を見せている。ハウス食品も前進しており、自動車や携帯電話など特定業態以外の広告は落ち込み気味で、その間隙をぬう形で「フリースポット契約」の広告の需要動向が増している感はある。

携帯電話向けサービスの事業会社グリーや、そのライバル会社ディ・エヌ・エーは、今回は前者が8位、後者が圏外(21位以下)。前回1月分に続き、春の携帯電話本体の新規契約時期に向け、充電状態に見える。

今月はリリースでも言及されているが、税金周りの話と年度末という季節柄、自動車関連のCM展開が目立つ。今グラフでもトップのトヨタ自動車、2位にスズキ自動車、6位に日産自動車、そして9位に本田技研工業(ホンダ)と、10位以内に4社も入っている。自動車セクターの復権ぶりが目立つ。

特にトヨタ自動車は前回記事でも紹介した、『ドラえもん』を実写化したシリーズだけでなく、パッソのCMも注目を集めている。トヨタ自動車の公式サイト内に配されている【テレビCM月間人気ランキング】でも、上位は「パッソ」(でんでらりゅうば編、ムムマッファ編)が位置しており、その人気ぶりがうかがえる。

↑ トヨタ自動車のパッソCM「でんでらりゅうば」編
↑ トヨタ自動車のパッソCM「でんでらりゅうば」編(公式動画)。

これら上位10位の企業におけるCM出稿を、テレビ局ごとにグラフ化したのが次の図。今回からテレビ局の並びが、地デジ化した後の順番に変更されていることに注意してほしい。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年2月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年2月、上位10位)(局別)

今回トップについたトヨタ自動車だが、テレビ朝日への割り当てがやや大きいものの、キー局5局すべてに一定量の提供が行われているのが分かる。「ドラえもん」「でんでらりゅうば」など分かりやすく親しみやすいテーマを用いたCMを流す上で「できるだけ多くの層に、分け隔てなく」という意図が見て取れる。「どの局にもそれなりに」の動きは、スズキ自動車・ホンダにも見られ、自動車メーカー共通の認識とも受け取れる。もっとも、日産自動車はテレビ東京あてが少ない、スズキ自動車はテレビ東京が多いなど、社によって(番組構成などの影響からか)いくつかの「イレギュラー的事例」が確認できる。

グリーは前々回(2011年11月)はテレビ東京のみ、前回(2012年1月)はテレビ朝日に大きな提供をしていたが、今回2012年2月は再びテレビ東京への値が大きい。一か月で番組編成が変わることはありえないので、臨機応変に各局へのバランスを調整しているのかもしれない。

最後に、企業別ではなく個別商品別のランキングは次の通りとなる。

↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年2月)
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年2月)

グリーは同社のSNS「GREE(グリー)」をプッシュしており、色々なパターンはあれど全部まとめて集計されている。ディー・エヌ・エーもまた同社SNS「モバゲー」で集約した上で集計されていることもあり、個別商品ランキングでは携帯コンテンツ会社(SNS運営会社)が先月に続き上位に顔を連ねる形となった(特にディー・エヌ・エーは企業別では20位圏外にも関わらず、こちらでは4位についている)。

企業別ランキングでも触れているが、年度末・税金周りの関係から、自動車関連のランクインが目立つ(チューリッヒの自動車保険も前回から順位・回数共に上昇)。一方、ソフトバンクモバイルは今回「企業CM」ではなく「ホワイト学割with家族」単独で上位入りしており(企業CMは15位)、同社がこのサービスに対して、集中的なリソースの投入をしたことがうかがえる。

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