寒さでホット商品が売れる・復興宝くじもプラスに働く…2012年2月度コンビニ売上高は4.8%のプラス

2012/03/22 06:40

日本フランチャイズチェーン協会は2012年3月21日、2012年2月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると2月は来客数は11か月連続でプラス、平均客単価も先月から続いてプラスになり、売上高は先月同様に上昇した。既存店ベースの売上高は前年同月比+4.8%と5か月連続してプラスを記録している(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要は、過去の記事まとめ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明している。そちらで確認を。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は4か月連続のプラス、全店も4か月連続のプラス
・全店ベース……+9.6%
・既存店ベース…+4.8%

●店舗数(前年同月比)
・+3.8%

●来店客数:既存店は10か月連続のプラス、全店は15か月連続のプラス
・全店ベース……+6.4%
・既存店ベース…+2.5%

●平均客単価:既存店は3か月連続のプラス、全店も3か月連続のプラス
・全店ベース……+3.0%(621.1円)
・既存店ベース…+2.3%(612.6円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+9.6%
・加工食品……+5.3%
・非食品………+8.9%
・サービス……+43.0%
・合計…………+9.6%

※既存店……1年以上営業中の店舗

2月は冬型の気圧配置となる日が多く、全国的に低温の日が続き、さらに日本海側ではたび重なる降雪。結果としてホット飲料や中華まん、おでんなどの(利益率が高い)カウンター商品が堅調な動きを見せ、全体の売上を押し上げた。

降雪などの寒さで。
暖を取る商品が伸びる
サービス部門の伸びは
「宝くじ」の発売成果か。
今回計測月ではかつての「タスポ」の際に発生した「非食品」項目の跳ね上がりのように、「サービス」が異様な伸びを示している。これについてリリースでは「一部のチェーンにおいてはサービス商品が大幅に前年を上回った」とのみ説明があり、具体的な記述は無い。期間・商品区分から推測するに、【東日本大震災復興支援グリーンジャンボ宝くじ、ローソン店舗でも発売】で紹介した、ローソンで発売された「復興支援宝くじ」が要因と思われる。10枚セットなら3000円、平均客単価で計算すれば5人分に相当する売上が、1人で計上されるとなれば、「サービス」部門が上昇しないはずがない。

また、今2月はうるう年のため29日まで存在し、昨年の2月が28日しかなかったのと比べると単純計算で3.6%ほど日取りの上で(来店客数・売上が)加算される。それを考慮すると「来店客数はややマイナス、売上高はややプラス」となり、少々微妙な結果に落ち着くことになる。

各コンビニのIRページを見る限り、先の震災での被災地やその周辺地域において相次いで仮設店舗や移動店舗を設け、販売エリア・サービス提供地域の回復を図るなど、状況は確実に回復傾向にある。【セブン&アイHD、セブン-イレブンなどで1280円の「セブンプレミアム LED電球」発売】をはじめとした、節電の世相に合わせて新商品を展開するたくましさを見せるところも見受けられる。また、【セブン&アイHD、長野県で全国初の買い物弱者対策・移動販売「イトーヨーカドーあんしんお届け便」運用開始】などのように、社会構造の変化に伴い中長期的な課題として挙げられている「買物困難者」への対応も、各コンビニでは模索と検証を継続している。

一方で【スーパー大手ユニー、サークルKサンクスを公開買い付けで完全子会社化へ】などのように、コンビニ業界内部での再編の流れも続いている。業界全体の動きと合わせ、今後もコンビニの動向に注目していきたいところだ。

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