日本の一次エネルギー供給の動きをグラフ化してみる(エネルギー白書2011版)

2012/03/23 07:00

エネルギーのグラフ化資源エネルギー庁は2012年3月12日、エネルギー白書2011のHTML版を公開した(【エネルギー白書2011】)。これに伴い【日本の石炭事情をグラフ化してみる(エネルギー白書2010版)】をはじめとした、以前白書前年版を元に書き連ねた記事の更新を行っている。今回は日本の一次エネルギー供給の動きをグラフ化し、眺めた記事の更新を行うことにする。【主要国のエネルギー輸入依存度をグラフ化してみる(「2010-2011」対応版)】【天然ガスが伸びてます…日本の一次エネルギー消費推移をグラフ化してみる(「2010-2011」対応版)】などと合わせ読むと、さらに理解が深まるに違いない。

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参照した具体的な場所は「第2部 エネルギー動向 第1章 国内エネルギー動向 第1節 エネルギー需給の概要」。すでにお気づきの人もいるだろうが、エネルギー需給は国内単位で考えれば基本的に「需要=供給」なので(そうでないと過不足が生じる。逆にそれが無いように、各種インフラは懸命に努力を続けている。例えるなら、停電や断水が無いように努めている事になる)、「天然ガスが伸びてます…日本の一次エネルギー消費推移をグラフ化してみる(「2010-2011」対応版)」でのグラフと姿形はさほど変わらない。また「一次エネルギー」という言葉そのものは「自然界に存在するそのままの形を用いてエネルギー源として使われているもの」を意味する。

まずは総供給量推移。

↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(単位:10~18J)
↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(単位:10~18J)

1970年代前半までは猛烈な勢いで石油の量が増加。しかし1970年代に2度に渡って襲った石油危機(オイルショック)を受け、エネルギー供給の安定化のため、石油依存度の低減化が国家戦略として実行に移されることになる。石炭・天然ガスの増加、原子力の創出が同じタイミングで始まっているのは、偶然ではなく、明確な意思によるもの。また、2008年-2009年にかけての減少は、省エネ技術の進歩と共に、金融危機による経済不況が要因。

これを各年のエネルギー供給量に占める各項目の比率推移で見ると、石油依存度の低減化・エネルギー供給の分散化の動きが、手に取るように分かる。

↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(全体比)
↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(全体比)

↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(全体比)(各項目の折れ線グラフ化)
↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(全体比)(各項目の折れ線グラフ化)

最新のデータ、2009年度分では、石油依存度は42.1%。石油ショック真っただ中の1973年度時における75.5%から30ポイント以上の低減化が果たされている。また、石炭21.0%・天然ガス19.0%・原子力11.5%など、エネルギーの多様化も確認できる。

しかしながら「リスク分散」という点では、先に【日本の化石エネルギー資源輸入先の推移をグラフ化してみる(エネルギー白書2011版)】で解説したように、石油(原油)の輸入先が昨今では再び中東に偏りを見せ、必ずしも一様に分散化が図られているとは言い切れない。

↑ 日本の原油輸入量(万バレル/日)
↑ 日本の原油輸入量(万バレル/日)(再録)

↑ 日本の原油輸入・中東依存度推移
↑ 日本の原油輸入・中東依存度推移(再録)

安定した・安心できるエネルギー供給を果たすため、さらなる分散化、そして自給率の向上が求められよう。

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