大卒は3/4が毎日利用…高学歴・高年収ほどよく使う米検索エンジン事情

2012/03/19 07:05

サーチエンジン利用アメリカの調査機関【Pew Reserch Center】は2012年3月9日、アメリカ国内における検索エンジンの利用状況に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうちインターネット利用者においては、9割超えの人が検索エンジンの利用経験があることが分かった。高頻度で使いこなしている人は6割近くに及ぶ。属性別では男女差はほとんどなく、若年-中堅層・高学歴・高年収ほど良く使う傾向が確認できる(【発表リリース】)。

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今調査は2012年1月20日から2月19日にかけて、18歳以上のアメリカ在住の人にRDD方式で選ばれた電話番号に対し、口頭調査(英語とスペイン語)で行われたもので、有効回答数は2253人。うち1352人は固定電話で、901人は携帯電話で回答した(携帯電話回答者において440人は固定電話が世帯内に無い人)。回答者のうちインターネット利用者は1729人。統計結果は2011年分の国勢調査結果によるウェイトバックがかけられている。

インターネットの世界に無数に散らばる情報の中から、利用者が欲しい情報を探り出す際に、もっともよく使われるツールが「検索エンジン」。日本では【Yahoo! JAPAN、検索サービスでグーグルの検索エンジン・検索連動型広告配信システムの採用などを発表】にある通り、二大巨頭のGoogleとヤフーが良きライバルとして存在しつつも、共同戦線を張っているような状況にある。他方アメリカでは、正直なところGoogleの優勢は揺るぎ無い状態となりつつある(検索エンジンそのものもソーシャルメディアとの利用者争いの方で多忙な状態)。

次のグラフはPew Reserch Centerが定期的に行っている、対インターネット利用者の各サービスにおける利用経験率推移を示したものだが、ソーシャルメディアが急速に利用拡大を示した以外は、どのサービスも横ばい、むしろ漸増しているのが分かる(具体的数字の開示が無いため、リリースの図版を抜粋の上、加工した)。

↑ インターネットユーザーに対する、主要ネットサービスの利用性向
↑ インターネットユーザーに対する、主要ネットサービスの利用性向

調査母体全体ではなく、インターネットユーザーに対する値なので、今件の「漸増」傾向は、インターネットを取り巻く環境の整備とサービスの質的向上で、利用者が利用しやすくなった結果と考えてよい(元々システムの完成度が高く、進歩発展の余地が少ない電子メールが、横ばいの動きを示しているのも、それで説明できる)。

さて検索エンジンの利用性向について、属性別で何か違いがあるだろうか。その疑問に答えるのが次のグラフ。利用経験があるか、そして調査日の前日に使ったか(≒高い頻度で使っているか)の回答を示したものだが、高い頻度での利用者は6割程度という結果が出ている。

↑ 検索エンジンの利用状況(米、2012年1-2月、インターネット利用者限定)
↑ 検索エンジンの利用状況(米、2012年1-2月、インターネット利用者限定)

「経験あり」「高利用頻度」共に、属性毎にきれいな差異が出ているのが分かる。男女別ではほぼ同じだが(むしろ女性の方がやや高め)、世代別では40代までがほぼ同率、そして50代以降になると歳と共に利用性向は減少する。また学歴・年収共に、高い属性ほど利用性向が上昇する傾向がはっきりと出ている。

この傾向の理由について元資料では何も語っていないが、インターネット上で探し物をする必要性の度合いが、そのまま検索エンジンの利用率に反映されているものと思われる(繰り返しになるが、インターネット利用者を対象とした調査なので、各属性でのインターネットの利用率・普及率は影響しない)。つまり、高学歴・高年収の人ほど、仕事や知的好奇心の追及のためなどで、検索エンジンをよく使うという次第。

詳しくは別の機会で触れることになるが、「高利用頻度」の割合54%は、2004年の時点での同様の設問への回答35%と比べ、19ポイントの増加を示している。冒頭でも触れたようにインターネット環境の整備やサービスの質の向上で、利用がしやすくなり、さらには日常生活との密着性が高まり、利用する機会が増えたと考えれば、納得もいくというものだ。

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