投資指数は大幅上昇(2012年3月個人投資家動向)

2012/03/16 06:30

【野村證券(8604)】のエクイティ・リサーチ部は2012年3月15日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2012年3月発表分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回から継続する形で上昇の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多い一方、中規模な上昇を予想する意見が大きく増加しているのが確認されている。

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今調査は1000件を対象に2012年3月1日から3月2日に行われたもので、男女比は76.7対23.3。年齢層は60代以上がもっとも多く32.4%、次いで50代が28.2%、40代が26.3%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く29.7%、500万円-1000万円が16.5%、300万円-500万円未満が13.5%と続いている。投資経験年数は20年以上がもっとも多く31.3%を占めている。次いで10年-20年未満が31.2%、5年-10年未満が29.4%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く46.6%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が26.3%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は62.6ポイント。前回から16.0ポイントの上昇。3か月後の日経平均株価の見通しについて上昇を見込む回答比率は合計で81.3%に。「1000円程度下落」の回答率は前月比マイナス7.9ポイント。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。先月よりも減少。代わりに第二位の「為替動向」は前回から増加。
・魅力的な業種は「素材」「医薬品」「資本財・その他」の順。「消費」「金融」「電気機器・精密機器」「運輸・公共」はマイナス。
・ドル円相場は前回より円安ドル高に振れるとの考えが増加。
・オーストラリアドルに対する注目度が低下。アメリカドルが大きく上昇。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。「株式」のDI値は増加。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[ソフトバンク(9984)]
3位……[武田薬品工業(4502)]
4位……[三菱商事(8058)]
5位……【みずほフィナンシャルグループ(8411)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回も上位陣銘柄は先月からほとんど動きが無く、これらの銘柄に対する期待の高さが改めて確認できる(あるいは単に、情勢に変化が無いだけかもしれない)。またみずほが第五位以内に入るあたり、金融セクターの復調を見通す人が増えていることが予想される。

今回も先月に続き、緩やかながらも株価上昇に期待する機運が高まっているようすが分かる。「今後増やしたい・減らしたい金融商品」で「預貯金」のDIが今回前回比で減少した(先月42.6から40.7)のと共に、「株式」が上昇した(19.0から26.5)のもその表れ。しかし今だに「預貯金」の値が「株式」の2倍近くを占めているあたり、安易な表現だが「投資家の投資離れ」は継続しているものと考えてよい。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果。当然、日本国内における各種市場との連動性も低くない。株価がようやく上昇機運を見せる中、今後も有益な検証素材として、各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。

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