3G・4Gか、Wi-Fiか…米タブレット機などのネットへの接続方法をグラフ化してみる

2012/03/18 07:25

タブレット利用世界各地に調査パネルを有するアメリカの調査機関comSCOREは2012年2月23日、モバイル端末、特にスマートフォン関連の調査結果を発表した。今リリースには同社が持つ調査パネルを対象とした、主要国のモバイル端末事情に関する興味深いデータが多数盛り込まれている。今回はその中から「アメリカにおけるタブレット機などの、インターネット回線への接続方法」について見て行くことにする(【発表リリース】)。

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今データはcomScoreの調査パネルMobiLens(13歳以上の携帯電話所有者を対象に定期的な調査・データ取得を実施している)の結果を元にしたもので、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・イタリア・カナダ・日本を対象国としている。調査対象数はアメリカが1万人、イギリスとドイツが5000人、フランス・スペイン・イタリアが4000人、カナダが5000人など。日本向けのサービスの詳細は【MobiLens公式サイト(日本語)】を参照のこと。

タブレット機はオフライン(インターネット回線への接続をしない)でも利用は可能だが、昨今のパソコンやモバイル系端末同様に、タブレット機もまた、ネット回線への接続を前提として使われるのが常識となっている。そこで気になるのは、どのような経由でインターネット回線に接続しているか。

今項目ではモバイル系端末で主に使われている「3G・4Gなどのモバイルネットワーク(通常回線)」「Wi-Fiに代表される無線LAN」二つの様式を選択肢として挙げ、モバイル端末、特にタブレット機について聞いている。

まずは「モバイル全体」と「タブレット機のみ」での区分における回答。前者が6対4で「3G・4G」が優勢なのに対し、タブレット機では圧倒的に「Wi-Fi」が活用されている。

↑ 回線への接続方法(アメリカ)(2011年12月平均)(comScore MobiLens)
↑ 回線への接続方法(アメリカ)(2011年12月平均)(comScore MobiLens)

この傾向について元資料では、タブレット機の所有者は「他の既存利用メディア”の代わりに”タブレット機を使う」のでは無く、「他の既存利用メディア”と併用する形で”タブレット機を使う」ライフスタイルで生活していること、そしてタブレット機は自宅や職場、さらには図書館や空港、喫茶店などの公共スペースで利用するため、Wi-Fi環境を多用していると説明している(その真逆、つまり、Wi-Fiでアクセスするためにそれらの環境でタブレット機を使う事例も多数あるに違いない)。

もう一つの事由として「3G・4Gの利用では通信料金がかかり過ぎる。大量のデータを落としたりトラフィックの負担が大きい処理をする(例えば動画視聴)場合、Wi-Fi経由でアクセスすることで、通信料金を節約する」という事情がある。もちろんこれは同時に「タブレット機ではデータの送受信を多量に必要とする操作、マルチメディア系やソーシャルゲームの利用が多い」ことをも意味する。

タブレット機について、主要のOSであるAndroidとiOSそれぞれの利用者における回線接続方法を見ると、また違った傾向が確認できる。

↑ 回線への接続方法(アメリカ)(OS別)(2011年12月平均)(comScore MobiLens)
↑ ↑ 回線への接続方法(アメリカ)(OS別)(2011年12月平均)(comScore MobiLens)

タブレット機としての浸透状況としては、先行者的アドバンテージを持っていたiOSではWi-Fi利用率が3/4。それに対してAndroidでは3割足らずしかいない。この傾向について元資料では「iOSは長期間に渡る利用者が多数を占めるため、多種多様なアプリが提供され、データ量の多いアプリの利用も進んでいる、そして3G・4G回線では料金が辛いのも(多分に実体験で)知っている。Androidはシェアこそ急速に高まりを見せているが、利用者の利用期間はまだ短く、大量のデータのやり取りをするアプリの数も少ないので、Wi-Fi利用の必然性の認知度がiOSほど高くない」と説明している。一方で「Android端末の急速な浸透により市場も変化し、アプリやデータ送受信の環境も激変している。恐らくは今後数か月のうちに、Android利用者もiOS同様にWi-Fiを多用することになるだろう」と予測している。

日本でもスマートフォンの利用で「多量のデータを転送する時にはWi-Fiを使う」経験をしている人は多いはず。多分に回線速度の違いを考慮してのものだが、今後日本でも同様の調査が行われればやはり「タブレット機利用者はWi-Fiアクセスが多い」という結果が出るに違いない。それは「マルチメディアアプリをはじめとした、データ転送量の大きいソフトを動かす機会が多い」「自宅や職場など、Wi-Fi環境が整った固定エリアでの利用が多い」という、タブレット機の特性を裏付けるものであり、同時に形作るものといえる。


※グラフ非表示のトラブルがありました。今は修正済みです。お詫び申し上げます(03/18 11:30)

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