EUより米の方が女性比率は高め…欧米主要国のスマートフォン保有者の世代区分などをグラフ化してみる

2012/03/12 06:40

スマートフォン世界各地に調査パネルを有するアメリカの調査機関comSCOREは2012年2月23日、モバイル端末、特にスマートフォン関連の調査結果を発表した。今リリースには同社が持つ調査パネルを対象とした、主要国のモバイル端末事情に関する興味深いデータが多数盛り込まれている。今回はその中から、「欧米主要国におけるスマートフォン保有者の性別・世代別区分」について見て行くことにする(【発表リリース】)。

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今データはcomScoreの調査パネルMobiLens(13歳以上の携帯電話所有者を対象に定期的な調査・データ取得を実施している)の結果を元にしたもので、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・イタリア・カナダ・日本を対象国としている。調査対象数はアメリカが1万人、イギリスとドイツが5000人、フランス・スペイン・イタリアが4000人、カナダが5000人など。日本向けのサービスの詳細は【MobiLens公式サイト(日本語)】を参照のこと。

インターネットやパソコン、一般の携帯電話同様に、スマートフォンもまたデジタルメディアの普及傾向に従う形で、女性よりも男性、高齢者や学生などのごく若い世代よりも中堅層への普及率が最初に上昇する傾向がある。これは【スマートフォン所有率は16.5%、男性20-30代は3割超え】などで解説しているが、デジタル系の新アイテムは若年-中堅の男性(いわゆるデジタルマニア、ギーク層)に浸透し、そこから周辺層に波及していくからだ。それなりに財力に余裕があり、新技術習得への柔軟性も高く、好奇心も旺盛、すでに仕事などで類似アイテムを使っている場面もあることなど、「時代の先駆者」足りえる理由には事欠かない。

今調査では調査母体全体、つまり「13歳以上の携帯電話所有者」に対するスマートフォン保有者の性別区分・世代区分のデータを呈しているが、やはり「他世代よりも25-44歳の中堅層」「女性よりも男性の方」が高い値を示している(各世代ごとの普及率では無い事に注意。例えばアメリカの18-24歳は17.2%とあるが、これは「18-24歳の17.2%が保有者」では無く「調査母体中全保有者の17.2%が18-24歳」という意味である)。

↑ 性別区分によるスマートフォン保有比率(2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)
↑ 性別区分によるスマートフォン保有比率(2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)

↑ 世代区分によるスマートフォン保有比率(2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)
↑ 世代区分によるスマートフォン保有比率(2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)

これまでのcomScoreのレポートに絡む記事からも分かるように、2011年はスマートフォンが普及率の点で躍進する年となった。男女間では女性の間にも、世代別では高年齢層・ごく若い層にも浸透を見せている様子が分かる。

一方、欧米の差を確認すると、女性への普及はアメリカの方が上、大学世代への普及はアメリカが上だが、世代間格差の縮小度合いはむしろEUの方が上である状況なのが分かる。また同じComSCOREがほぼ同時期に実施した日本のスマートフォンユーザーの動向を【普及率12.8%・男性6割…comSCORE、日本のスマートフォン普及状況を発表】で記事にしているが、それと比較すると日本はまだ「男性保有率が高い」「デジタルマニア層に保有率が集中」しており、普及のプロセスでは立ち遅れている、見方を変えれば「これから」の状況なのが確認できる。

↑ 日本のスマートフォンユーザー男女比(comSCORE)
↑ 日本のスマートフォンユーザー男女比(comSCORE)(再録)

↑ 日本のスマートフォンユーザー・世代構成比(2011年10月、comSCORE)(※25歳未満は等年齢間隔でないことに注意)
↑ 日本のスマートフォンユーザー・世代構成比(2011年10月、comSCORE)(※25歳未満は等年齢間隔でないことに注意)(再録)

一般の携帯電話同様に、男女・世代構成比が、人口統計の値に近づくのは難しい。若年層はお財布事情から、高齢者は新技術の忌避傾向から、スマートフォンを手にする比率は低くなるからだ。

もっとも今後スマートフォンの本体価格・ランニングコストの引き下げで若年層への浸透数は増えていくし、高齢化によって高齢層の人数そのものが増えれば「高齢者全体に対する比率」は低くても保有人数は増え、結果として「スマートフォン保有者全体」に占める割合も増加していく。今後少しずつ、世代階層比のグラフは平坦化していくことになるだろう。

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