欧米主要国のスマートフォンの浸透ぶり

2012/03/09 06:40

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スマートフォン世界各地に調査パネルを有するアメリカの調査機関comSCOREは2012年2月23日、モバイル端末、特にスマートフォン関連の調査結果を発表した。今リリースには同社が持つ調査パネルを対象とした、主要国のモバイル端末事情に関する興味深いデータが数多く盛り込まれている。今回はその中から、「欧米主要国におけるスマートフォン本体のここ1年間での普及スピード」について見て行くことにする(【発表リリース】)。


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今データはcomScoreの調査パネルMobiLens(13歳以上の携帯電話所有者を対象に定期的な調査・データ取得を実施している)の結果を元にしたもので、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・イタリア・カナダ・日本を対象国としている。調査対象数はアメリカが1万人、イギリスとドイツが5000人、フランス・スペイン・イタリアが4000人、カナダが5000人など。日本向けのサービスの詳細は【MobiLens公式サイト(日本語)】を参照のこと。

今調査パネルは「携帯電話所有者」を対象としているため、回答者は必然的に携帯電話(スマートフォンやPHSなども含む)所有者になる。それを母体とした時の、スマートフォンの所有状況を確認したのが次のグラフ。2010年10-12月平均と2011年10-12月平均における差異、つまり1年間の変移を見たものだが、欧米諸国のいずれもが大きく値を伸ばしているのが分かる。

↑ スマートフォン保有者率(対モバイル端末保有者)(2010/2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)
↑ スマートフォン保有者率(対モバイル端末保有者)(2010/2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)

2011年はスマートフォンにとって飛躍の年であり、該当諸国では最低でも8ポイント台もの普及率の成長が確認できる。また、今件調査の限りではイギリスとスペインで「対モバイル端末保有者比のスマートフォン普及率」が過半数に達しており、これはモバイル市場全体において「革命的な、かつ記念的な出来事」と評することができる。

この急成長ぶりに貢献した要素には多種多様な事象が挙げられる。3G・4G回線の浸透、多彩なアプリの登場、価格競争による廉価化、そして利用コストの引き下げ。AppleのiPhone4Sの発売、AndroidOS搭載の端末の多種多様な展開。どれもが「この状況ならスマートフォンを買っても良い、乗り換える時期だな」判断させるのに十分な「きっかけ」となりうる。

資料でも同じ予想がなされているが、今2012年は2011年以上にスマートフォンの普及が進むはず。イギリスやスペイン以外の国でも「過半数」到達の国が出てくることは間違いないし、グラフに載っていない日本においても普及率の加速化はは進むことだろう。


■関連記事:
【普及率12.8%・男性6割…comSCORE、日本のスマートフォン普及状況を発表】


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