対モバイルのスマートフォン率、欧米4-5割・日本は2割足らず

2012/03/07 06:45

スマートフォン世界各地に調査パネルを有するアメリカの調査機関comSCOREは2012年2月23日、モバイル端末、特にスマートフォン関連の調査結果を発表した。今リリースには同社が持つ調査パネルを対象とした、主要国のモバイル端末事情に関する興味深いデータが数多く盛り込まれている。今回はその中から、調査各国における「スマートフォンの保有者率動向」について見て行くことにする(【発表リリース】)。

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今データはcomScoreの調査パネルMobiLens(13歳以上の携帯電話所有者を対象に定期的な調査・データ取得を実施している)の結果を元にしたもので、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・イタリア・カナダ・日本を対象国としている。調査対象数はアメリカが1万人、イギリスとドイツが5000人、フランス・スペイン・イタリアが4000人、カナダが5000人など。日本向けのサービスの詳細は【MobiLens公式サイト(日本語)】を参照のこと。

以前【モバイル端末のネット率、米英5割強・日本は3/4超】で、「モバイル端末全体における、インターネットへのアクセス比率」は(調査対象国では)日本がもっとも高く3/4を超えているとの話をした。多分に「一般ネット携帯(いわゆる「ガラパゴス携帯」)」の浸透率が高い事を裏付ける結果といえる。

↑ モバイル端末をインターネット端末として使用した人の割合(2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)
↑ モバイル端末をインターネット端末として使用した人の割合(2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)(再録)

それでは「一般ネット携帯」では無く、スマートフォンの浸透率・保有率はどのような形になっているのか、それを見たのが今回の項目。まずは保有者数の状況だが、アメリカがダントツで多く1億人近く。続いてかなり差は出ているがイギリス、そしてドイツ・イタリア・フランスとヨーロッパ諸国が続く。

↑ スマートフォン保有者数(万人)(2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)
↑ スマートフォン保有者数(万人)(2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)

元々人口が多く、モバイル周りでも積極的に新技術を導入、普及する国なだけに、アメリカのスマートフォン保有者の数がずば抜けて多いのも理解は出来る。資料によれば2011年の1年間で、アメリカのスマートフォン保有者は前年比で55%も増加したとのこと。また2011年7月には「一般携帯」を「スマートフォン」が上回ったことや、直近で購入されたモバイル端末の約6割はスマートフォンだったことが述べられており、アメリカのスマートフォンの躍進ぶりを裏付ける話が掲載されている。

この状況に合わせ、「モバイル端末保有者」に対するスマートフォン保有者率も、アメリカは4割を超える結果が出ている。

↑ スマートフォン保有者率(対モバイル端末保有者)(2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)
↑ スマートフォン保有者率(対モバイル端末保有者)(2011年10-12月平均)(comScore MobiLens)

もっとも「対モバイル端末・スマートフォン普及率」ではヨーロッパの方が値が高く、イギリスやスペインでは5割をすでに超えている。モバイル端末を持つ人が二人いたら、そのうち一人はスマートフォン持ちという次第。

一方、日本はわずか16.6%。これは今記事の最初で触れた通り、インターネットにアクセスできる通常携帯の普及率の高さから、逆にスマートフォンへの切り替えが遅れている・躊躇されているのが要因。このような「ある技術での浸透率に先行すると、次の技術では逆に遅れを取る」というパターンは、「ある技術」と「次の技術」に劇的な違いが無い場合、数段階に渡る技術革新のプロセスでは良くある話。

もっとも日本でも、昨今ではスマートフォンへの切り替えは加速度的に進みつつある。すでに先行する欧米諸国に追いつくのはまだ先の話だが、この1、2年で16.6%から10ポイント単位で上乗せしていくことになるはずだ。


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