家計共同世帯では夫60万円、妻210万円? …夫婦で大いに異なる平均へそくり額

2012/02/25 07:00

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へそくりオリックス銀行は2012年2月22日、「夫と妻の最新へそくり事情」と称し、配偶者には内緒でお金を貯める行為「へそくり」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体の約2/3が、配偶者には内緒でお金を貯めている=へそくりをしていることが分かった。家計の管理者別では「妻が管理」している世帯が一番へそくり率が高いが、金額別では「家計を共同管理」している世帯の妻の額が一番高く、約210万円という値が出ている。そして同条件下では夫のへそくりは60万円足らずでしか無く、共同管理下における女性の「へそくり無双」ぶりがうかがえる(【最新発表リリース】)。


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今調査は2011年12月14日から12月15日にかけて、20歳以上の既婚男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2091人。男女比は46.5対53.5、世代比は20代7.8%・30代18.5%・40代21.4%・50代24.9%・60歳以上27.4%。

今調査母体では夫の64.3%、妻の69.0%が、配偶者には内緒でお金をためている。やや妻=女性の方がへそくり率が高い。

↑ 配偶者に内緒でお金を貯めている人
↑ 配偶者に内緒でお金を貯めている人(再録)

それでは世帯のお金全体のやりとり、「家計」の管理者別に見た場合、「へそくり」動向はどのような違いを見せるのだろうか。家計管理者別に夫婦のへそくり率を見た結果が次のグラフだが、誰が家計を管理していようとも、妻の方がへそくり率は高いことが分かる。

↑ 家計の管理者別・へそくり率
↑ 家計の管理者別・へそくり率

夫婦共に家計の管理をしている世帯が一番へそくり率が低い所を見ると、互いのお金のやりとりを監視できるため、へそくりをしにくいのだろうな、という想像が頭をよぎる。

それではぞれぞれの家計管理状態での、へそくり平均額はいかほどだろうか。「へそくりをしていない人も含めた」各家計の管理区分別・平均へそくり額を見ると、夫・妻が単独で家計管理をしている場合、家計管理側がへそくり額は高いという結果が出ている。「なるほどね」という感は否めない。

↑ 家計の管理者別・平均へそくり額(へそくりをしていない人も含めた、性別の全体平均)(万円)
↑ 家計の管理者別・平均へそくり額(へそくりをしていない人も含めた、性別の全体平均)(万円)

つまり、管理をしている側の方が、相手にさとられずに「色々と」お金を動かすことができるという次第。企業でこれをやると色々と法的問題が生じるが、家計ベースでは発覚した際に夫婦喧嘩のトリガーとなる程度……ということにしておこう。

やや気になるのは、家計を「共同管理」している世帯。へそくり「率」は夫婦でさほど違いがないものの、金額は実に3.5倍もの違いが出ている。共同で管理をしているからこそ、逆に夫は油断してしまうのか。それとも「共同管理」をするほどお金に対して強い関心を抱いており、だからこそ妻は必至でへそくり額を積上げようとするのか。夫婦間の額面の違いに驚かされるばかりではある。


■関連記事:
【「へそくり」の由来は何だろう?】


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