歳と共に増えるへそくり額・へそくり率の夫婦差は20代が一番大きい?

2012/02/27 07:00

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へそくりオリックス銀行は2012年2月22日、「夫と妻の最新へそくり事情」と称し、配偶者には内緒でお金を貯める行為「へそくり」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体の約2/3が、配偶者には内緒でお金を貯めている=へそくりをしていることが分かった。当事者の世代別では全般的に歳を経るほど金額・へそくり率共に上昇していく傾向が確認できる。また夫婦間の差異では「率」は20代がもっとも大きいものの「額」ではほぼ同額であり、額面上の差異はむしろ50代が一番大きい。夫婦間で約2倍もの差が出ている(【最新発表リリース】)。


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今調査は2011年12月14日から12月15日にかけて、20歳以上の既婚男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2091人。男女比は46.5対53.5、世代比は20代7.8%・30代18.5%・40代21.4%・50代24.9%・60歳以上27.4%。

今調査母体では夫の64.3%、妻の69.0%が、配偶者には内緒でお金をためている。やや妻=女性の方がへそくり率が高い。

↑ 配偶者に内緒でお金を貯めている人
↑ 配偶者に内緒でお金を貯めている人(再録)

今回はこれを世代別に区分し、金額とへそくり率について見たグラフを構築したもの。額面は「へそくりをしていない人も含めた」平均値であることに注意。

↑ 世代別・へそくり率
↑ 世代別・へそくり率

↑ 世代別・平均へそくり額(へそくりをしていない人も含めた、世代の全体平均)(万円)
↑ 世代別・平均へそくり額(へそくりをしていない人も含めた、世代の全体平均)(万円)

へそくり率そのものは歳と共に上昇し、50代がピークとなる。これは以前別項目でも触れたように、特に女性においてへそくりの理由に「将来に不安を感じて」があり、その具体的「将来」が夫の定年退職で到来することによるものと思われる。離婚するにしても、新しい家計状況下で共に暮らすにしても、「不安」要素はこれまでと比べて多く、これまでの蓄財が役立つ時が到来したというわけだ。

↑ 配偶者に内緒でお金をため始めたきっかけ(複数回答)
↑ 配偶者に内緒でお金をため始めたきっかけ(複数回答)(再録)

また、20代で夫婦差がもっとも大きい、というより厳密には夫のへそくり率が低いのは、そこまで考える余裕がまだないからなのかもしれない。

他方、へそくり額平均値では多少ばらつきがあるものの、全般的に歳を経るほど額が大きくなり、特に50代に入ると妻の額は急激に増加する。上記にもある通り「夫の定年退職後」が近づくにつれ、それ以降のことを「色々と」考え、お金を準備しているのではないかと推測される。あるいは子育てがひと段落付き、へそくりをする余裕が出てきたともいえる。

もちろん今件はあくまでも「平均値」での話。約1/3はへそくりをしていないし、へそくりをしている人すべてが、この額面程度のへそくりをしているわけでもない。色々と疑ったり期待するだけ、時間の浪費と言えよう。


■関連記事:
【「へそくり」の由来は何だろう?】


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