1か月の購入金額は143円!? 週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(2011年12月版)

2012/02/22 06:50

雑誌先日まで【家計調査(家計収支編)調査結果】を元にした分析記事を順次掲載した。この「家計調査(家計収支編)」について、2012年2月17日付で2011年分の年次データの公開が行われた。そこで今回から先の記事における各種データを更新し、変化なども合わせてチェックを入れて行くことにする。今回は非定点観測として、現時点で取得できる最新のデータ2011年12月分を元に、週刊誌や雑誌、書籍の支出額を月次ベースでグラフ化した記事のグラフなどについて再構築を行うことにした。

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現時点では2012年2月27日に公開された2011年12月分が最新データ。【「4.詳細結果表 e-Stat」内の「月」】から2011年12月分に関して「<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格」から「4-1 全国 二人以上の世帯」のファイルをダウンロード、該当項目を選択。12月分で必要な項目を抽出していく。

なお直近のデータでは、調査世帯数は7802世帯、世帯平均構成員数は3.07人、18歳未満人員は0.64人、有業人員は1.31人などとなっている。

対象となる書籍関連のデータは、「9.3 書籍・他の印刷物」及びその下部層部分「850-859」が該当数。それらの数字をグラフ化したのが次の図。世帯平均構成員数が提示されているので、新聞以外の一人当たりの額なども計算し、合わせてグラフ化しておく。新聞を除いたのは、新聞は世帯・月単位で購読するので、一人当たりの数字を出しても意味を持たないため。

↑ 2011年12月における二人以上世帯の平均支出金額(総務省統計局発表)
↑ 2011年12月における二人以上世帯の平均支出金額(総務省統計局発表)

↑ 2011年12月における二人以上世帯の”一人当たり”平均支出金額(総務省統計局発表)
↑ 2011年12月における二人以上世帯の”一人当たり”平均支出金額(総務省統計局発表)

項目名で補足をしておくと、「購入世帯数」は純粋に購入者が一人でも居た世帯の割合。そして「購入世帯頻度」は世帯単位での月あたり購入頻度。例えば12月中に誰かが2回雑誌を購入すれば、その世帯の12月における購入頻度は200%になる。

これらのデータから読みとれる(2011年12月時点における)傾向は次の通り。

・新聞は月ベースで頼んで配達してもらう以外に、駅売りなどで時々購入しているケースもある。ただし一人も新聞を読んでいない(二人以上の)世帯も3割近くに達している(27.3%)。
・雑誌や週刊誌を一人も購入しない世帯は約3/4(73.3%)。購入する人がいる世帯は、月2回ほど買い求めている。
・一人当たりの週刊誌や雑誌購入金額は143円60銭。通常の週刊誌は200円後半から300円はするので(例えば週刊少年サンデーは270円・週刊少年マガジンは260円)、平均して月に1冊も買われていない計算。12月のペースで3か月分積上げても1冊強(2冊に届かない)。

先日の記事・2011年11月分と比べると、各項目の値がいくぶん増えており、俗に言う「季節属性」がプラスに働いていることが分かる。とはいえ雑誌の購入額・頻度をはじめ、各項目の具体的な値の少なさは、あらためて驚かされる。仮に週刊誌を1誌、毎週購入したとして、1か月で1000円程度。週刊誌を定期購入している人が1人いれば、その人に連動する形で約7人(6.96人)の「1か月間雑誌や週刊誌は何も買わない」がいて、ようやく平均値に達する計算になる。

↑ 仮に一人が週刊誌を毎週1冊ずつ買っていれば、他の7人は一冊も買っていない計算
↑ 仮に一人が週刊誌を毎週1冊ずつ買っていれば、他の7人は一冊も買っていない計算

ここまで雑誌や週刊誌への出費が減っている理由としては、インターネットやモバイル端末の普及による情報取得元の多様化が筆頭に挙げられる。移動中における「時間つぶし」の道具が多数用意され、週刊誌や雑誌を手に取らなくても良くなったことが容易に想像できる。

電車に乗る機会があれば、周囲をさりげなく見まわして欲しい。雑誌を読む人と、携帯電話・スマートフォンなどを操作している人、どちらが多いだろうか。結果はすぐに見えてこよう。

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