子供はDSが圧倒的、iPhoneやiPadは世代の枠を超えて…米でのモバイル端末の世代別「ゲーム機としての」利用性向を探る
2012/02/20 06:40


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今調査はニールセンの調査パネルによるもので、2012年分のデータは1月11日から17日、2011年は2011年10月13日から17日にかけて行われた。また対象年齢は18歳以上で人数は2000人以上、「ティーン」は13-17歳で700人以上、「キッズ」は6-12歳で保護者同伴によるもので300人以上を対象とし、男女比は1対1。それぞれの調査年の直近における国勢調査の結果を元にウェイトバックが行われている。
DSやPSP(プレイステーションポータブル)は当然携帯ゲーム機なのでゲームのプレイがメインとなる。一方でiPod TouchやiPhoneに代表される携帯電話・スマートフォン・携帯デジタルメディアもまた、アプリケーション(アプリ)を稼働させることで、ゲーム機としての役割も果たす。特に最近では多人数でのゆるやかなつながりに焦点を合わせた「ソーシャルゲーム」を、スマートフォンなどのモバイル端末でプレーするスタイルが流行っており、これがお互いの普及率を高める一因を担っている。
今件では携帯ゲーム機、さらにはゲーム機としても使われ得る各種携帯情報端末を挙げ、それを「ゲーム機として使っているか」(ゲームで遊んでいるか)を尋ねた結果。例えばiPadを持っていても、ゲームで遊んでいなければ回答はしないことになる。

↑ 該当機種で遊んでいる人の割合(アメリカ、それぞれの世代内での比率、2011年Q4)
まず子供世代における圧倒的なDSの利用率の高さ、そして日本では案外意外レベルかもしれないが、iPod Touchの浸透ぶりがうかがえる。音楽プレイヤーとしてなら10代後半で2割近くの普及率は十分考えられるものの、それをゲーム機としても使っている割合として考えると、やはり高めといえる。
ゲーム専用機に話を戻すと、DSは歳を経るほど利用率が下がるが、PSPは25歳以降に急速に値が落ち込み、逆にそれまではほぼ同率を示している。いずれの世代でもDSには及ばないものの、この傾向は注目に値する。構成ソフトの対象年齢の違い少なからず影響しているのだろう。
また3DSは他の携帯ゲーム機と比べると随分と低め。【ニンテンドー3DS本体の販売動向をグラフ化してみる(2011年度第3四半期決算短信反映版)】でも解説しているように、値下げが行われた後の調査ではある……が値下げからまだ間もなく、さらに年末商戦の前なので、低めの値が出ているものと推測される。実際、別項目の「世帯単位での3DS普及率(2012年1月調査)」では4%という結果が出ている。
スマートフォンなどの携帯情報端末に目をやると、先のiPod Touchはもちろんだが、アンドロイド携帯やiPhoneでもそれなりにゲームで遊ばれているのが分かる。「アンドロイド携帯は中堅層の利用が多め」「iPhoneは世代間の差がほとんどない」などの特徴も興味深い。また「iPad」が意外な高さを示している点にも注目したい。
例えば【米スマートフォンやタブレット機のアプリ、もっとも落とされているのは「ゲーム」】によれば、スマートフォン・タブレット向けのアプリとして、もっとも多くダウンロードされているのは「ゲーム」のジャンルとの事。「ゲーム」は多種多様なアプリが短期間に山ほど出るジャンルで、目移りしてしまうほど。無料ソフトも多く、利用ハードルが低いものだから、ついつい落として遊んでしまうのも無理は無い。

一方、「アンドロイド携帯」と「iPhone」のように、同じスマートフォンでも世代別利用性向の違いも見受けられる。これもまた今後に渡り、注目していきたい点といえよう。
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