中高生も「通話」より「メール」…中高生の携帯利用実態

2012/02/16 06:45

子供の携帯電話ライフメディアのリサーチバンクは2012年2月15日、中高生における携帯電話の利用実態に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、携帯電話(スマートフォン含む)を所有している中学生は5割近く、高校生は8割強に達していることが分かった。持ち始めた理由としては「家族との連絡」がもっとも多く、「友達とのコミュニケーション」が続いている。また中高生共に「通話」よりも「メール」の利用者の方が多いとの結果が出ている(【発表リリース】)。

スポンサードリンク


今調査は2012年2月3日から9日にかけて18歳までの中学生、高校・高専生の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1222人。男女比は中学生が158対120、高校・高専生が436対508。

調査母体に対してスマートフォンも含め、携帯電話を持っているか否かを聞いたところ、中学生は47.8%、高校・高専生は84.3%が肯定の意を示した。

↑ 携帯・スマートフォンを持っている
↑ 携帯・スマートフォンを持っている

今件は所有権までは尋ねていない。家族共用、保護者から借り受けているだけの場合もありうる。単に「自分が使える携帯電話を持っているか」という話なので、留意しておかねばならない。

この携帯電話保有者に、持ち始めた理由を聞いたところ、一番多い回答項目は「家族との連絡」だった。中高生共に9割近い同意率を示している。

↑ 携帯電話を持ち始めた理由(複数回答、所有者限定)
↑ 携帯電話を持ち始めた理由(複数回答、所有者限定)

保護者が主に親子間のコミュニケーションツールとして、携帯電話を子供に与える保護者という図式は、今や主流になっていると見てよさそうだ。同時に「友達とのコミュニケーション」も高い値を示しており、単に親子間だけでなく、子供の意志疎通ツールとして浸透を深めているのも分かる。一方「防犯」の値がやや低めだが、これはトップの「家族との連絡」が多分に「防犯」の意味合いを兼ねているのが原因と思われる。

また中高生間の違いを見ると、高校生は中学生と比べて本人の娯楽利用の比率が上昇しているのが分かる。保護者に言われるがまま利用している中学生、色々と活用法を身につけ、自分の娯楽ツールとして使いこなし始める高校生という、利用形態の変化が見て取れる。

一方、「利用目的」ではなく「実際にしていること」をエンタメ周りをメインに聞いたのか次のグラフ。

↑ 携帯電話でしていること(所有者限定、複数回答)
↑ 携帯電話でしていること(所有者限定、複数回答)

もっとも興味深いのは「音声通話」と「メール」の項目。双方とも高校生の方が利用率が高いが、同時に中高生共に「音声通話」以上に「メール」が使われているのが分かる。携帯「電話」という名前だが利用性向的には「携帯デジタル情報端末」で、音声通話は添付機能の一つでしかない、という話が現実味を帯びてくる。

また上記グラフにある通り「中学生よりも高校生の方が、自分の娯楽のために携帯電話を使っている」ようすが良く分かる。特に「SNS」や「ゲーム」「他のインターネット」で中高生の差異が大きい。高校生が多分に携帯電話を「総合的なデジタルエンタメ機」として使っているようすがすけて見えてくる。



携帯電話が普及していなかった頃は、電子メールやSNSはもちろん使えなかったし(パソコンを使ったインターネットもさほど普及していない)、(デジタル系)ゲームは個々の持ち運びできるゲーム、音楽視聴はウォークマンなど、個別の専用ツールが必要だった。それらがすべて一つに内包され、縦横無尽に利用できる。まさに魔法のアイテム的な存在にも見える携帯電話を、好奇心旺盛な中高生が飛びつかないはずはない。

同時に「色々出来る」ツールは「色々なリスクを背負う」ことと同意。保護者や先生など、子供の周辺に居る大人たちは、便利で素敵な携帯電話が、実は諸刃の剣である事を十分に子供へ啓蒙していく義務を背負う。それを怠れば、子供はもちろん大人自身も、不幸な経験をする可能性がある。くれぐれも留意してほしいものだ。


■関連記事:
【「小学高学年」「中学入学」「高校入学」がタイミング…子供の携帯電話保有開始時期をグラフ化してみる】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー