新聞広告とインターネット広告の「金額」推移をグラフ化してみる(月次・-2011年12月版)

2012/02/14 12:10

新聞先に毎月定期的に更新している、経済産業省の特定サービス産業動態統計調査を元にした広告費動向の最新記事【4大既存メディア広告とインターネット広告の推移をグラフ化してみる(2012年2月発表分)】で、「新聞広告費とインターネット広告費が激しいつばぜり合いをしている」件について触れた。その際「機会があれば二者間の金額面での動向」云々と言及したが、今回はそれを実践する。単月ではなく、複数か月に渡る金額面での推移は、どのような動きを見せているのだろうか。

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データ取得元は「特定サービス産業動態統計調査」の【長期データ収納ページ】。ここには業態別に月・四半期・年・年度ベースでの金額・伸び率を示したファイルが納められている。ここから「広告業」のファイルを落とし、必要となる「新聞」「インターネット広告」の部分を抽出、グラフを生成する。ちなみにインターネット広告は単独項目としては2006年1月以降の収録になるので、グラフも当然それ以降を対象とする。

まずは取得できる全期間での推移。恐らくは2006年1月以前にもインターネット広告はそれなりの額が動いていたはずだが、今件データとして収録されたのは2006年1月の80.3億円が初めて。一方同時期の新聞広告費は541.3億円。

↑ 新聞広告・インターネット広告推移(月次、億円、特定サービス産業動態統計調査から)
↑ 新聞広告・インターネット広告推移(月次、億円、特定サービス産業動態統計調査から)

インターネット広告は2009年までは「漸増」との表現が適切な程度での上昇傾向だったが、2010年に入ってから上下変動幅を大きくしつつ、全体的には上げ幅を拡大する流れにある。一方、新聞は静かに減退。2010年に入るとようやく下げ止まった感はあるが、時折大きな下げを見せるため、油断は禁物といえる。【新聞の推定購読者数の推移をグラフ化してみる】【週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(総世帯版)(2010年分まで反映)】などから見ても、減少傾向は継続しており、今後再び下げる方向に動く可能性は高い。

「新聞…下げから横ばい」「ネット……漸増から上昇」との動きがあり、現時点で何度となく両者がクロスしている以上、今後両者間の立ち位置が入れ替わるのは容易に想像できよう。

インターネット広告費の上昇率が大きくなる2010年以降に限り、グラフを再構築したのが次の図。「インターネット広告費>>新聞広告費」を記録した月に矢印を添えている。

↑ 新聞広告・インターネット広告推移(月次、億円、特定サービス産業動態統計調査から)(2010年-)
↑ 新聞広告・インターネット広告推移(月次、億円、特定サービス産業動態統計調査から)(2010年-)

現時点で二者間の立ち位置が逆転した月は都合3回。2011年3月分・2011年9月分、そして先日記事を更新した2011年12月分。今はまだ3か月分でしかないが、(両者間の立ち位置が逆転はしていないものの)すでに差異が10億円を切っている月が2か月分あり、それも合わせてすべて2011年に集中している。グラフの形状、両者の動向などを総合すると、やはり2012年分において、新聞とインターネット両広告費の立ち位置が逆転し、「4大既存メディア(4マス)とインターネット」においては、「テレビの次に新聞ではなく、インターネット広告が位置する」状況が常になっていくものと思われる。



一連のデータを元にした記事の展開を始めた2009年6月分時点では「あるかも」程度の可能性でしかなかった状況が、もう目の前に迫っているという現実を見るにつけ、色々な意味で感慨深いものがある。

ちなみに、当然月次で追いかけている他の項目の動向も気になるところ。これについては【経済産業省データを元に媒体別広告費の推移をグラフ化してみる(2010年分反映版)】の更新と合わせ、改めて記事にすることにしよう。

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