キャンディーが高齢者にも意外に受けてます…世代別・単身世帯のお菓子支出比率をグラフ化してみる(2010年分反映)

2012/02/17 12:00

先の2012年2月2日付の記事【カップめん参上…世帯単位での「カップめん」の購入性向推移をグラフ化してみる(2010年分反映)】などで、「二人以上の世帯」「単身世帯」を合わせた「総世帯」での食品に関する消費性向への精査を、総務省発表のデータ【家計調査(家計収支編)調査結果】を元に行った。今回は少々切り口を変え、単身世帯(一人暮らし)で食されるお菓子の購入性向を見て行くことにする。

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データの取得元は【家計調査(家計収支編)調査結果】で先の記事と変わらない。そこから「4.詳細結果表」「単身世帯(平成14年から掲載)」「年データ」を選択。「3.時系列データ」は基本的要項しか掲載されていないので使えない。

「年データ」は現時点で2010年分までのものが収録されている。そこで最新の2010年のものについて「家計調査 > 家計収支編 > 単身世帯 > 詳細結果表 > 年次 > 2010年」から「<品目分類>1世帯当たり品目別支出金額」「10.男女、年齢階級別…単身世帯・勤労者世帯」を選び、ファイルを取得。その中にある「他の菓子」以外のお菓子全般についてピックアップしていく。分かりにくい項目について【収支項目分類及びその内容例示(平成22年1月改定)】から説明を抽出すると次の通りとなる。

・他の和生菓子……大福餅、くずもち、ゆべし、どら焼き、おはぎ、串団子、今川焼き、たい焼き、もなかなとど。

・他の洋生菓子……、エクレア、シュークリーム、ワッフル、マドレーヌ、クレープ、バームクーヘン、アップルパイ、ロールケーキ、パウンドケーキ、ババロア、ムース、スイートポテトなど

・スナック菓子……ポテトチップス、ポップコーン、クラッカー

・キャンデー……水あめ、ドロップ、キャラメル

また、家計調査では単身世帯の世代について、34歳以下(若年層)・35-59歳(中堅層)・60歳以上(高齢層)に区分している(65歳以上の特化区分もあるが今件では省略)。そこでこの年齢区分に従い、各種計算をしていく。

まずは月次換算をした菓子類項目への支出総額。単身世帯なので当然、世帯主本人のための購入になる。

↑ 単身世帯世代別・菓子類項目の月次支出(合計)(円)
↑ 単身世帯世代別・菓子類項目の月次支出(合計)(円)

単身世帯のお菓子出費は大体月3000円程度。高齢者の方が額がやや大きめ。

そして主なお菓子類の月次支出額を算出したのが次のグラフだが、世代でお菓子の好みが随分と異なることが分かる。

↑ 単身世帯世代別・菓子類項目の月次支出(円)
↑ 単身世帯世代別・菓子類項目の月次支出(円)

すぐに目につくのは「和生菓子」の伸び方。元々若年層でもそれなりに支出があるが、高齢層になると月600円強も購入される計算になる。全お菓子代の2割近くは大福やどら焼き、串団子などに費やされている計算。

その他「若年層ほど高額」は赤矢印、「高齢層ほど高額」は青矢印を使い、動きを追っているが、ほぼイメージ通りの好き嫌いが確認できる。よく好まれる種類として、

・若年層……ケーキ、プリン、他の洋生菓子、ビスケット、スナック菓子、チョコレート、チョコレート菓子、アイスクリ―など

・高齢層……ようかん、まんじゅう、他の和生菓子、カステラ、せんべい、キャンデー

と仕切り直せる。興味深いのは高齢層で若年層以上に「キャンデー」「カステラ」の人気が高いこと。特に「キャンデー」は、のどあめ的な形で食しているのだろうか。

また額面別に見ると、高齢者の「他の和生菓子」がずば抜けて高いのは別として、高齢者でも「他の洋生菓子」「ケーキ」はそれなりに若年層に近い人気ぶりを見せていること、「スナック菓子」は若年層・「せんべい」は高齢者に高い人気があることが分かる。

これらのうち各世代毎に上位3位以内の項目を抽出し、重複するものを除いた計6項目を決定。その上で、各世代のお菓子代総額に占める比率を算出したのが次のグラフ。上で少し触れたが、高齢者ではお菓子代の2割近くを「他の和生菓子」に支出している計算になる。

↑ 単身世帯世代別・菓子類項目の菓子類全体額に対する比(各世代・金額上位3項目ずつ抽出)
↑ 単身世帯世代別・菓子類項目の菓子類全体額に対する比(各世代・金額上位3項目ずつ抽出)

「ケーキ」「他の洋生菓子」は中堅層までほぼ変わらない人気を示していること、「アイスクリーム」と「チョコレート」はほぼ同じ世代間性向を示していることなども見えてくる。



【コンビニレジ横の「和菓子」の謎】などでも触れているが、コンビニのレジ前のワゴンに和菓子が並べられることが多いのは、高齢者に向けたアピールの意味合いが強い。それほど大量にさばける商品でもなく、目新しいものでもないのに、なぜ特等席にあるのか不思議に思う人もいるだろうが、実は高齢者の常連化を狙った配置というわけだ。

今件のデータを見る限り、今後ますます増えるであろう単身高齢者は、大福やどら焼き、串団子などの和生菓子、そしておせんべいに強い関心を抱いている。レジ横・レジ前ワゴンのお菓子コーナーに並べられた品々を見れば、今件の結果も納得がいくはずだ。

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