減少する外食、でもハンバーガーは…世帯単位での外食などの利用性向推移をグラフ化してみる(2010年分反映)

2012/02/12 12:10

ハンバーガー先に【カップめん参上…世帯単位での「カップめん」の購入性向推移をグラフ化してみる(2010年分反映)】【お米とパンとめん類と…世帯単位での主食3品目の購入性向推移をグラフ化してみる(2010年分反映)】で、「二人以上の世帯」「単身世帯」を合わせた「総世帯」におけるいくつかの食品に関する消費性向の確認と分析を【家計調査(家計収支編)調査結果】から取得したデータを元に行った。一方で先日掲載した【外食全般、さらにはハンバーガーは? 単身・二人以上世帯での外食利用動向をグラフ化してみる(2010年分反映版)】などで取り上げた、外食系の食品や飲料水系についても同じような動きを見たいとりリクエストをいただいた。今回はその声に応える形で、外食系の食品に関する購入性向の推移などを見て行くことにする。

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データの取得元は【家計調査(家計収支編)調査結果】で先の記事と変わらない。そこから「4.詳細結果表」「総世帯(平成14年から掲載)」「年データ」を選択(今項目には四半期・年・年度しか無い)。「3.時系列データ」は基本的要項しか掲載されていないので使えない。

「年データ」は現時点で2010年分までのものが収録されている。そこで1年ずつ「家計調査 > 家計収支編 > 総世帯 > 詳細結果表 > 年次 >」から「<品目分類>1世帯当たり品目別支出金額」「10 年間収入五分位階級別」を選び、ファイルを取得。その中にある「一般外食」、さらにはその中に含まれる「ハンバーガー」「他の主食的外食」を逐次抽出していく。

これらの項目が具体的にどのような食品を示しているかは、【収支項目分類及びその内容例示(平成22年1月改定)】で次のように解説されている。

・一般外食……飲食店における飲食費。飲食店(宅配すし・ピザを含む。)により提供された飲食物。出前、持ち帰りの別にかかわらず、すべて含まれる。ただし「学校給食」「まかない(下宿や社員寮などで提供される食事)」は除く。

・ハンバーガー……セットも含む。ハンバーガーショップに限る。

・他の主食的外食……そば、うどん、ラーメン、パスタ、寿司、和食・中華・洋食各種、ハンバーガー「以外」の外食。例えばドーナツセット、お好み焼き、ピザパイ、お子様ランチ、会社での食事代など。ファミレスでの食事も該当する。

また「世帯購入頻度」は世帯単位での購入頻度。例えば構成員の誰かが特定期間に2回ハンバーガーセットを購入すれば、その世帯の該当期間におけるハンバーガーの購入頻度は200%になる。

まずは「購入世帯頻度」と「支出金額」(「総世帯」では「購入世帯数」の結果は掲載されていない)。また「世帯購入頻度」は世帯単位での購入頻度を示している。直近データの2010年分について、主要項目の「購入世帯頻度」と「平均支出額」、さらには「一人当たり」の金額をグラフ化したのが次の図。なお「ハンバーガー」や「他の主食的外食」は「一般外食」の内部項目(厳密には「一般外食」の下の「食事代」の一項目)でしかないことに留意する必要がある。

↑ 2010年における総世帯の平均支出金額・購入世帯頻度(外食全般と主要品)(総務省統計局発表)(月次換算)
↑ 2010年における総世帯の平均支出金額・購入世帯頻度(外食全般と主要品)(総務省統計局発表)(月次換算)

↑ 2010年における総世帯の”一人当たり”平均支出金額(外食全般と主要品)(総務省統計局発表)(月次換算)
↑ 2010年における総世帯の”一人当たり”平均支出金額(外食全般と主要品)(総務省統計局発表)(月次換算)

「一般外食」の利用頻度は月あたり6.7回。実質的には中食も含まれるので、さほど多いわけではない。ドーナツ、お好み焼き、ファミレスなどでの食事は月に約2回程度。金額で一人頭1700円強は、1回あたり800-900円位となるため、ファミレスのランチメニューとコーヒーで大体額が合う形になる。一方、ハンバーガーは3か月に1回とかなり少なめ。これは先の記事でも説明したように、高齢者世帯なども含まれるため。

この「購入世帯頻度」「支出額」の推移を、データが収録されている2002年以降のものにつき、時系列で再整理してグラフ化したのが次の図。

↑ 総世帯の平均購入頻度(外食全般と主要品)(総務省統計局発表)(月次)
↑ 総世帯の平均購入頻度(外食全般と主要品)(総務省統計局発表)(月次)

↑ 総世帯の平均支出金額(外食全般と主要品)(総務省統計局発表)(月次、円)
↑ 総世帯の平均支出金額(外食全般と主要品)(総務省統計局発表)(月次、円)

まず外食全般に相当する「一般外食」は頻度も額も減少している。世帯構成人数の減少も一因ではあるが、それをはるかに上回る減少率(本統計上の集計値としての平均世帯人数は、2002年が2.63人・2010年が2.47人。6.1%の減少でしかない)。外食産業における平均単価が下がったことに加え、「外で食べる」(=中食を含まない)外食を避ける傾向が見えてくる。これは「他の主食的外食」も、同じように減っていることから明らか。

一方「ハンバーガー」は少しずつではあるが、購入頻度・購入額共に増加中。特に高齢者への浸透が今一つなことから、全体から見た購入頻度・支出金額はひかえめだが、注目すべき上昇傾向と見るべきだ。



昨今の不景気で、家計内における経費削減のやり玉に挙げられることの多い外食だが、利用性向・利用金額共に減退していることが、今回統括的なレベルで明らかになった。一方で「ハンバーガー」のように、横ばい、むしろ上昇機運を示す項目もある。外食そのものは中食とのリンクも絡め、単身世帯の増加によって今後注目を集め得る業態なだけに、動向も注意深く見守っていくべきだろう。

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