カップめん参上…世帯単位での「カップめん」の購入性向推移をグラフ化してみる(2010年分反映)

2012/02/02 06:55

カップめん先に【お米とパンとめん類と…世帯単位での主食3品目の購入性向推移をグラフ化してみる(2010年分反映)】で、「二人以上の世帯」「単身世帯」を合わせた「総世帯」における主食3食品項目の購入頻度などの分析を【家計調査(家計収支編)調査結果】から取得したデータを元に行った。今回はその時のファイルを流用する形で、「カップめん」の購入性向の推移などを見て行くことにする。

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データの取得元は【家計調査(家計収支編)調査結果】で先の記事と変わらない。そこから「4.詳細結果表」「総世帯(平成14年から掲載)」「年データ」を選択(今項目には四半期・年・年度しか無い)。「3.時系列データ」は基本的要項しか掲載されていないので使えない。

「年データ」は現時点で2010年分までのものが収録されている。そこで1年ずつ「家計調査 > 家計収支編 > 総世帯 > 詳細結果表 > 年次 >」から「<品目分類>1世帯当たり品目別支出金額」「10 年間収入五分位階級別」を選び、ファイルを取得。その中の上部にある「食料」「穀類」から「カップめん」を抽出し、グラフを生成する。そして先の記事で取り上げた「米」「パン」「めん類」も、比較対象として併記する。

先の記事で先行して「カップめん」を含めなかったのは、「カップめん」が「めん類」の中の一項目でしかなかったため。「めん類」は「カップめん」以外に「生うどん・そば」「乾うどん・そば」「スパゲッティ」「中華めん」「即席めん」「他のめん類」から成り、「カップめん」はその中の一項目でしか無い。他の上位項目と共に掲載するには、今件のように敢えてスポットライトを当てた上で無いと、他の項目とのバランスが取れなくなる。

そして今回も、「総世帯」では「購入世帯数」の結果は掲載されていないので、「購入世帯頻度」と「支出金額」のみを見て行くことになる。また「世帯購入頻度」は世帯単位での購入頻度を指すことも変わりなし。

さてまずは直近データの2010年分について概要を。主要項目の「購入世帯頻度」と「平均支出額」、さらには「一人当たり」の金額をグラフ化したのが次の図。繰り返しになるが、「カップめん」は「めん類」の一項目でしかないことに留意する必要がある。

↑ 2010年における総世帯の平均支出金額・購入世帯頻度(主食3項目+α)(総務省統計局発表)(月次換算)
↑ 2010年における総世帯の平均支出金額・購入世帯頻度(主食3項目+α)(総務省統計局発表)(月次換算)

↑ 2010年における総世帯の”一人当たり”平均支出金額(主食3項目+α)(総務省統計局発表)(月次換算)
↑ 2010年における総世帯の”一人当たり”平均支出金額(主食3項目+α)(総務省統計局発表)(月次換算)

「カップめん」の平均購入頻度は1.176回/月。金額は254円/世帯。種類にもよるが、大体1つ200円前後のものを「一人が」月1個位の割合だろうか。一人暮らしの中にはそれこそ「毎日一食はカップめん」的な生活をしている人もいるかもしれないが、今件はあくまでも「総世帯」の話なので、むしろごく少数事例に属すると考えてよい。「家族みんなが揃ってカップめん」という事例はあまり無いようだ。

この「購入世帯頻度」「支出額」の推移を、データが収録されている2002年以降のものにつき、時系列で再整理してグラフ化したのが次の図。なお「カップめん」単独の項目は2005年以降の登場となるので、グラフ上の値も2005年以降のものとなる。

↑ 総世帯の平均購入頻度(主食3項目+α)(総務省統計局発表)(月次)
↑ 総世帯の平均購入頻度(主食3項目+α)(総務省統計局発表)(月次)

↑ 総世帯の平均支出金額(主食3項目+α)(総務省統計局発表)(月次、円)
↑ 総世帯の平均支出金額(主食3項目+α)(総務省統計局発表)(月次、円)

他項目と比べて一つ下層の区分なだけに、特に支出金額の面で少なめに成らざるを得ない。その一方、2005年から2010年にかけて、確実に浸透率を高めているのも見て取れる。購入頻度は1.01回/月から1.18回/月で0.17回/月分(プラス17%)だけプラス、支出金額は220.8円/月から253.5円/月で32.7円/月(プラス15%)のプラス。後者は単にカップめんの相場そのものが上昇した可能性も考えられるが、購入頻度が17%上昇している以上、支出が15%の増は逆に「カップめんの相場が多少ながらも下がったのかも」とすら思わせる。



インスタント技術の進歩や、震災を経て常備食の需要増加、さらには食生活の多様化に対応した数々の新商品の展開により、「カップめん」は今後ますます需要が増えるものと思われる。特に(食生活をおざなりにしがちな)「単身世帯」比率の増加が、大きく助長することになるだろう。

他項目同様、「カップめん」もまた、注意深くその動向を見守りたいところだ。

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