主要テレビ局の直近視聴率をグラフ化してみる(2012年1月時点版)

2012/01/30 06:45

記事右部分にある通り、当サイトでは記事のデータ更新リクエストを受け付けている。無論対応する・しないは「できる範囲」での判断となるので、全部に対応するわけではない。さて先日主要テレビ局の年間視聴率をグラフ化した記事の最新版のものが見たいという話を受け、同記事が掲載時から2年近く経過していることに気がついた。せっかく良い機会でもあるので、今回はこの記事も含め、関連するいくつかの「テレビ視聴率周辺」の記事を、最新の状況を反映したもので再構築することにした。各局の主力販売商品であるテレビCM枠の価値を裏付ける視聴率は、各局でどのような違いを見せているのだろうか。

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視聴率については以前【「テレビをつけている時間」と「視聴時間」、「視聴率」を考え直してみる】で詳しく解説したが、日本では現在ビデオリサーチ社のみが計測を行っている。各局の短信に掲載されているデータもビデオリサーチ社提供のため、数字は基本的に同じ。まずは現時点で直近に該当する、2012年3月期(2011年4月-2012年3月)上期における視聴率をグラフ化したのが次の図。データそのものは【決算説明会資料集ページ】内にある【2012年3月期第2四半期決算説明会配布資料(PDF)】から取得した。

↑ 2012年3月期・上期視聴率(2011/4/4-2011/10/2、週ベース、ビデオリサーチ)
↑ 2012年3月期・上期視聴率(2011/4/4-2011/10/2、週ベース、ビデオリサーチ)

テレビ東京は在京キー局とはいえ、他局と比べて放送エリアの問題や放送内容の特異性もあり、視聴率が低めなのはある程度仕方のないところ。それを除いて考えれば、TBSが主要局では視聴率が一番低迷している。いわゆるゴールデンタイム・プライムタイム双方で10%台(11%未満)なのは(テレビ東京以外では)TBSのみ。もっとも前回の記事ではTBSは10%にも届かなかったのだから、同局に限れば状況は改善しているともいえる。

ゴールデンタイムに限定すればNHKがフジテレビに次ぎ、日テレと同率で第二位の座についている。【最近のテレビ番組高視聴率トップテンを表組化してみる】で解説した「番組の質の違い」が表れているともいえる。

視聴率の変移を前年同期比で表すと次のようになる。前回記事ではNHKの値は取得できなかったが、今回はNHKも含め6局での構成となる。

↑ 2012年3月期上期・視聴率前年同期比(週ベース、ビデオリサーチ)
↑ 2012年3月期上期・視聴率前年同期比(週ベース、ビデオリサーチ)

あまりにもよく分かる形で、キー局の直近動向が反映されている。日テレは猛烈な経費削減効果にそろそろ限界が生じている模様で、全日ではマイナスの動き。TBSは今回参照した資料にも明記されているが、「JIN-仁-」をはじめとしたドラマにヒット作が続出したことが、底上げの主要因となった(前年同期が低迷しており、いわゆる「リバウンド」効果もある)。フジ・テレ朝・テレ東は半期ベースでは押し並べてマイナス。特にフジテレビが全時間帯で同じように下げており、時間帯を問わずの視聴者離れが懸念される。NHKが伸びている理由は上記にある通り、安定した質によるところが小さくない。

もう少し期を細かく区分、あるいは中長期的な流れを見ると、少し異なる姿を見せる面もあるが、大勢としてはこのような流れの中にあると見てよい。この視聴率の変化動向が、今後のテレビ放送事業にどのような影響を及ぼすのか、気になるところだ。

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