「高校受験を意識」過半数は中学3年生初めの時点で

2012/01/28 12:00

高校受験ベネッセは2012年1月25日、高校受験に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち受験当事者である現役高校生においては、高校受験を意識し始めたのは「中学3年生はじめ」と答えた人がもっとも多く、全体の約1/4に達していることが分かった。そして高校受験に向けた勉強をし始めたタイミングとしては「中学3年生の夏休み」との回答が同じく約1/4ほどでトップについている。累計する形で意識している人の比率を求めると、「受験を意識」、「受験勉強開始」と「現在の高校を受験候補として上げる」、「現在の高校を受験校として決めた」の順に行動を起こした人の割合が過半数に達している(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2011年9月に、子供を持つ母親(35-39歳)10万人対して予備調査を行い、高校受験(中高一貫校の内部進学は除く)を経験した高校一年生の子供が持つ母親に依頼する形で、インターネット経由にて実施されたもの。母子3085組のサンプルが集まった時点で調査を終了している(つまり「高校浪人」「中卒就職」のパターンは回答母体内に無い)。

今調査母体の高校生では、高校受験の際に「公立1校、私立あるいは国立1校」の計2校を受験した事例がもっとも多く、48.0%に達している。公立を本命、私立・国立を保険として、あるいは逆に公立を保険として受ける、「本命と保険、1校ずつ」のパターンと思われる。

↑ 受験校数(同一校複数回受験は1校換算)
↑ 受験校数(同一校複数回受験は1校換算)(再録)

それではこれらの受験校に向けた各種備えについて、子供達はどのタイミングから取り掛かったのだろうか。「受験を意識」「受験勉強開始」「現在通っている高校を受験校候補としてあげる」「現在通っている高校を受験することに決めた」の4つのプロセスを挙げ、それぞれについて中学入学以降、いずれの時期に決めた・開始したかを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 受験に関する時期(「特に意識なし」除く)
↑ 受験に関する時期(「特に意識なし」除く)

「受験を意識」しはじめたのは中学3年生に入った直後とする人が25.9%、ついで中3の夏休み中が16.3%。中には中1の時点で意識をしている人もいるが、多くは中学最後の学年前半期でのタイミングであることが分かる。そしていわゆる「受験勉強」の開始は中学3年初めから夏休みまで。

一方で「今通っている(=合格する事になる)高校を受験校の候補としてあげる」「受験することに決めた」タイミングは中学3年生後半が最多。ただし「候補にあげる」は中学3年初めから一定量の回答率があり、早い時点で気になっていた人が多いこともうかがえる。

これら受験絡みの意識・行動は、一度開始してしまえば受験が終わるまで継続する。例えば中学2年後半で「受験勉強を開始」したのなら、当然中学3年生の時点でも受験勉強をしていることになる。そこで上記の「し始めた人」の割合を累積し、全体でどれ位の人達が「すでに」意識したり行動しているのかを示したのが次のグラフ。

↑ 受験に関する時期(「特に意識なし」除く)(累積)
↑ 受験に関する時期(「特に意識なし」除く)(累積)

ちょうど半数の50%に赤の点線を、そのラインを超えたタイミングに矢印でマーキングを施した。「受験を意識」が中学3年生初め、「受験勉強開始」「現在通学高を受験校の候補に」が中学3年生の夏休み、そして「現在通学高を受験校として決定」が中学3年生の夏休み後で、過半数に到達する。「特に意識しない」や「入試直前になって」のようによほど余裕がある人などもいるが、多くの人はこの流れでこの時期に受験絡みの意志決定をし、行動を開始することになる。

グラフを読みなおすと、いずれの行動も中学3年生になってからはじめる人が多数いる一方で、中学に入学してから中学2年生までの間に「受験を意識」「受験校の候補としてあげる」が一定率いるのが分かる。全体から見れば少数派だが、少なからずの人が中学入学の時点で(具体的な受験勉強はともかく)入学したい具体的な高校を決め、そこに入るための受験を真剣に考えていることがうかがえる(最後の折れ線グラフの左側で、黄緑と青の線が上位に、赤と紫の線が下位にあるのは、それらの人達の回答が反映されている)。

多くの高校受験生にとって高校受験は人生一回限り。子供時分における人生の上での重大な決断を迫られる、ターニングポイントの一つ。出来れば早め早めのうちに、本人はもちろん保護者も、よく考えて選択し、万全の態勢で臨めるよう、備えてほしいものだ。


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