お米とパンとめん類と…世帯単位での主食3品目の購入性向推移をグラフ化してみる(2010年分反映)

2012/01/30 06:40

パン食先に【週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(総世帯版)(2010年分まで反映)】で、「二人以上の世帯」「単身世帯」を合わせた「総世帯」における紙媒体の消費性向の確認と分析を【家計調査(家計収支編)調査結果】から取得したデータを元に行った。今回はその時のファイルを流用する形で、「お米」「パン」「めん類」の主食における3主要品目の購入性向の推移を見て行くことにする。

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データの取得元は【家計調査(家計収支編)調査結果】で先の記事と変わらない。そこから「4.詳細結果表」「総世帯(平成14年から掲載)」「年データ」を選択(今項目には四半期・年・年度しか無い)。「3.時系列データ」は基本的要項しか掲載されていないので使えない。

「年データ」は現時点で2010年分までのものが収録されている。そこで1年ずつ「家計調査 > 家計収支編 > 総世帯 > 詳細結果表 > 年次 >」から「<品目分類>1世帯当たり品目別支出金額」「10 年間収入五分位階級別」を選び、ファイルを取得。その中の上部にある「食料」「穀類」から、「米」「パン」「めん類」を選択、該当項目の値を抽出していく。今「総世帯」では「購入世帯数」の結果は無いので、「購入世帯頻度」と「支出金額」のみを見て行くことになる。

なお「世帯購入頻度」は世帯単位での購入頻度。例えば構成員の誰かが特定期間に2回パンを購入すれば、その世帯の該当期間におけるパンの購入頻度は200%になる。

さてまずは直近データの2010年分について概要を。主要項目の「購入世帯頻度」と「平均支出額」、さらには「一人当たり」の金額をグラフ化したのが次の図。

↑ 2010年における総世帯の平均支出金額・購入世帯頻度(主食3項目)(総務省統計局発表)(月次換算)
↑ 2010年における総世帯の平均支出金額・購入世帯頻度(主食3項目)(総務省統計局発表)(月次換算)

↑ 2010年における総世帯の”一人当たり”平均支出金額(主食3項目)(総務省統計局発表)(月次換算)
↑ 2010年における総世帯の”一人当たり”平均支出金額(主食3項目)(総務省統計局発表)(月次換算)

まず目に留まるのは「米」の「購入世帯頻度」の低さ。「米離れってそこまで進んでいたのか」と誤解しがちだが、これはひとえに「お米の購入スタイル」によるもの。パンやめん類がせいぜい数食分単位でのまとめ買いしかされないのに対し、お米は一人暮らしでも(自炊する場合)5キロ・10キロの袋単位で購入されることがほとんど。今件は「消費頻度」ではなく「購入頻度」なので、その「袋単位での購入頻度」が数字にそのまま現れていることになる。概算だが、3か月に2回ほどの割合で、スーパーなりお米屋さんでお米を買う計算。

一方消費金額となると、米とパンはほぼ同額。めん類は米・めん類の6割程度。

この「購入世帯頻度」「支出額」の推移を、データが収録されている2002年以降のものにつき、時系列で再整理してグラフ化したのが次の図。

↑ 総世帯の平均購入頻度(主食3項目)(総務省統計局発表)(月次)
↑ 総世帯の平均購入頻度(主食3項目)(総務省統計局発表)(月次)

↑ 総世帯の平均支出金額(主食3項目)(総務省統計局発表)(月次、円)
↑ 総世帯の平均支出金額(主食3項目)(総務省統計局発表)(月次、円)

「米」の購入頻度が低い理由は先の通りだが、それとは別に経年で少しずつ減退しているのが分かる。この8年で8ポイントもの減少。一方「パン」「めん類」特に「パン」は2005-2006年の微減期間を超えれば一様に上昇。特にパンは8年で約100ポイントほどの上昇。つまり「月8.5回ほどの購入」が「月9.5回ほどの」購入となり、月1回分ほど購入頻度が上がったことになる。

一方支出額で見た場合、「米」の価格減退も影響してか、データがある中では2004年をピークに減少。直近の2010年時点でついに「パン」に抜かれることとなった。「食事回数」や「摂取量」ではまた別の話となるが、金額の視点で「米」以上に「パン」が食されている点は、時代の流れを感じさせる。



【朝食は ご飯とパンが ほぼ均衡 二十歳の男性 5割が「ご飯だ!」】などにもある通り、パンは時間と手間があまりかからないため、朝食に食される機会が多い。やや意外だが高齢者の方がむしろ、パンを好む傾向がある。今後高齢世帯が増える状況を鑑みれば、パンの需要はさらに伸びるに違いない。

今春発表されるであろう2011年版のデータでは、どのような動きを見せているのか。今から気になるところだ。


■関連記事:
【1か月の購入金額は117円!? 週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(2011年11月版)】

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