一人暮らしと夫婦世帯との間の「週刊誌や雑誌、書籍の支出額」の違いをグラフ化してみる(2010年分反映)

2012/01/27 12:10

先に【週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(総世帯版)(2010年分まで反映)】で、「二人以上の世帯」と「一人暮らしの世帯(単身世帯)」を合わせた「総世帯」の視点から、「新聞や雑誌、書籍などはどの程度買われているのか」について調べてみた。その際、個々の構成要素「二人以上の世帯」「単身世帯」それぞれの購入性向には大きくは無いものの、確かな違いがあることが確認できた。そこで今回は両世帯間における、紙媒体の購入頻度や購入額の違いを見て行くことにする。

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データの取得元は先と同じように【家計調査(家計収支編)調査結果】から。そのページにある「4.詳細結果表」の項目から、「二人以上の世帯」「単身世帯」それぞれについて、やはり同じように「購入世帯頻度」と「支出金額」を確認する。今回は収録されているデータのうち、一番新しい2010年のものを使うことにした。

なお「世帯購入頻度」は世帯単位での購入頻度。例えば構成員の誰かが特定期間に2回雑誌を購入すれば、その世帯の該当期間における購入頻度は200%になる。

まずは月次購入頻度。「世帯単位での動き」であることに注意してほしい。「単身世帯」は当然本人自身のみだが、「二人以上世帯」の場合は夫か妻の片方どちらか、さらには子供が購入しても(子供の小遣いでの調達までは「家計」にカウントしきれていないので、あくまでも「世帯全体のお財布から買った」もののみになるが)「購入世帯」として該当することになる。

↑ 2010年における単身・二人以上世帯の月次購入頻度(世帯当たり)(総務省統計局発表)
↑ 2010年における単身・二人以上世帯の月次購入頻度(世帯当たり)(総務省統計局発表)

新聞は「二人以上世帯」が9ポイント近く上。家族を持つようになると新聞が入り用になるようだ。また、「書籍」も6ポイント近く上回っており、夫婦のそれぞれが、あるいはいずれかが読書をたしなむために調達している様子がうかがえる。

「二人以上世帯は単身世帯と比べて、購入する機会がある人が2倍以上なのだから、購入頻度が高くて当然」という意見もあるだろう。ところが「雑誌・週刊誌」では逆に、「単身世帯」の方が購入頻度が高い。その場読み・時間つぶし・短期消費性向の強い「雑誌・週刊誌」はコストパフォーマンスに劣り、お財布事情を気にしやすい「二人以上世帯」では手に取られにくいと考えられる。

これを金額ベースで見たのが次のグラフ。子供のことを考えると大きな意味はないのだが、一応「二人以上世帯」では「一人当たり」も試算して、グラフを併記しておく。

↑ 2010年における単身・二人以上世帯の月次「世帯当たり」平均支出金額(総務省統計局発表)(二人以上世帯・平均構成人数3.09人)
↑ 2010年における単身・二人以上世帯の月次「世帯当たり」平均支出金額(総務省統計局発表)(二人以上世帯・平均構成人数3.09人)

↑ 2010年における単身・二人以上世帯の月次「一人当たり」平均支出金額(総務省統計局発表)(二人以上世帯・平均構成人数3.09人)
↑ 2010年における単身・二人以上世帯の月次「一人当たり」平均支出金額(総務省統計局発表)(二人以上世帯・平均構成人数3.09人)

一人当たりはもちろん、世帯ベースで計算しても、「単身世帯」の方が支出金額は大きい。最初のグラフにもある通り、「雑誌・週刊誌」は「単身世帯」の方が購入頻度が高く、そのまま反映される形となっているが、「書籍」はこれが逆転している。

購入頻度が高いのに購入金額が安い。シンプルに考えれば「二人以上世帯は、単身世帯と比べて単価の低い書籍を購入している」ことになる。



「新聞は二人以上世帯の方が購入されているっぽい」「雑誌や週刊誌は暇つぶし、時間の合間に読まれる場合が多いので、コストパフォーマンスが低い。お財布のヒモが緩い単身世帯の方が多く買われていそうだ」など、何となくイメージされる購入性向が、今回統計データの上で確認できたことになる。

今後各業界の動向を精査する際においても、今回の結果が役に立つに違いない。

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