自動車の国内需要をグラフ化してみる(2011年版)

2012/01/20 06:35

自動車日本自動車工業会は2011年1月18日、2011年における新車の販売台数と2012年の見通しを発表した。それによると2011年(昨年)の自動車(四輪車)の需要は421.0万台・前年比84.9%にとどまり、翌年(今年)の2012年には501.6万台・前年比119.1%に上昇する予想を算出したことが明らかになった。予想通りとなれば500万台回復は4年ぶりとなる(【発表ページ】)。

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リリースによると2011年の需要結果、そして2012年の需要予想の概要としては、

・2011年……東日本大地震・震災による供給制約が減少主要因。秋以降に状況は回復したが、通年では前期減少分を取り戻せず。
・2012年……円高や欧州金融危機などマイナス面での不確定要素はあるが、震災からの回復や各種政策に伴う需要期待から、大幅なプラスを想定。

などが挙げられている。

今回のリリースには1989年以降の各種データが公開されている。そこでそのうち自動車について、グラフ化を行い動向を確認する。まずは全体の単純推移。

↑ 自動車国内需要(台)(-2011年)
↑ 自動車国内需要(台)(-2011年)

この後のグラフにもいえることだが、2003年において計測方法の変更(登録車の分類基準を、シャシーベースからナンバーベースに変えた)が行われており、データの完全な連続性はない。特にトラックで差異が大きく生じているので注意が必要となる。しかしその非連続性を考慮しても、日本国内における新規自動車の需要は漸減していることが把握できる。特に2011年は震災の影響が大きく、400万台の大台割り込みすら懸念される状況にある。

続いてこれを主要車種別に分けたもの、さらに車種別の需要推移、そして2011年における自動車需要の各車種別割合を前年比でグラフ化する。

↑ 自動車需要台数推移(台)(-2011年)
↑ 自動車需要台数推移(台)(-2011年)

↑ 自動車国内需要前年比
↑ 自動車国内需要前年比

↑ 自動車需要(車種別比)(2011年)
↑ 自動車需要(車種別比)(2011年)

昨今の燃料費高騰のあおり、さらには経費の削減(要求)などもあり、燃料コストを低く抑えられる軽自動車、小型・軽トラックが比較的減少幅を抑えているものの、全般的に需要は減少傾向であることが見て取れる。2010年にはようやく回復の兆し(前年比で100%超)の機運が見えてきたものの、先の震災で大きな痛手を受けたようすが良く分かる。

今データは国内需要に限ったものだが、不景気が国内だけでなく世界的な規模で起きていること、さらに急激な円高が進んでいることから、海外需要もさほど違いはないことが容易に想像できる。「国内の不調を海外で補てん」といった調子の良い話は通用しそうに無い。「隣の家の芝は青い」を地で行くようなもの。

上記にある通り今年2012年は2011年と比べ、大幅な需要拡大が期待されている。特に乗用車の伸びは普通・小型、軽共に2011年比で2割増し以上との推測値が呈されている。その予想が現実のものとなるのか否か、今後の動向を注意深く見守りたい。


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