日本の平均寿命の推移をグラフ化してみる(2010年分反映版)

2012/01/16 12:10

高齢者内閣府は2011年6月17日、「【「子ども・子育て白書(旧少子化社会白書)」】」を発表した。主に結婚関係や子供の要因の観点から各種統計を収録し、対応する政策などをまとめた白書で、昨今の子育て問題などを網羅、あるいは検証できる指標が数多く盛り込まれている。そこでその中から重要な値や過去に記事として取り上げた内容を確認した上で、最新の値を反映させ、現状を把握したり、今後の検証に役立てるデータを構築している。今回は番外編として、白書をトリガーとして以前の記事のうち日本の平均寿命の推移をグラフ化した記事にスポットライトを当て、更新や記事の補てんを行うことにした。

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今件では昨年の記事までのデータに加え、厚生労働省が発表した最新の(2011年7月27日発表)生命表(2010年分・簡易生命表)を反映させる。そして完成したのが次のグラフ。1947年以降の全期を対象としたグラフと、1990年以降において詳細が分かる二つを生成した。

↑ 平均寿命推移(1947-2010年、日本)
↑ 平均寿命推移(1947-2010年、日本)

↑ 平均寿命推移(1990-2010年、日本)
↑ 平均寿命推移(1990-2010年、日本)

戦後しばらくにおいては社会情勢・健康・食料事情の安定化、さらには「戦死」というファクターが無くなったこともあり、大きな上昇傾向が見られる。しかし 1950年代後半あたりからは一様に緩やかなカーブで上昇しているのが分かる。1970年代まではやや大きな上昇の年もあったが、それ以降はほとんど変わりないペースで微増が続いている。

医学の進歩が続いたとしても、上限には限界があるはず。いつかはこの上昇機運も終えんを迎えることになる。高齢化や死をめぐるさまざまな問題とあわせ、平均寿命の推移は議論の対象になるに違いない。

なお一部誤解があるようなので、前回の記事から加える形で説明を。「平均寿命」とは「各年における0歳児の平均余命」を指す。例えば2010年の女性の平均寿命は86.39歳なので、「2010年に生まれた女性は、社会情勢などで大きな変化が無い限り、平均的に86.39歳まで生きられる」ことを意味する。「2010年時点で亡くなった女性の平均年齢が86.39歳」では無い。「あなたはもう平均寿命を超えているので、普通ならもう亡くなっている」(この言葉自身が非常にふとどきだが)という表現は誤り。

サンプルとして2010年時点の、高齢者における平均余命をグラフ化しておく。

↑ 平均余命(2010年簡易生命表から)
↑ 平均余命(2010年簡易生命表から)

2010年の時点で80歳の女性は、今後さらに平均で11年あまり生き続けるという試算になる。くれぐれもお間違え無きように。


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【江戸時代の平均寿命とエネルギー消費量】

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