子育て世代の男性の就労と家事・育児手伝い事情をグラフ化してみる(2011年子供・子育て白書版)

2012/01/20 12:10

子育て2011年6月17日に内閣府は「子ども・子育て白書(旧少子化社会白書)」の最新版を発表した。主に結婚関係や子供の要因の観点から各種統計を収録、そして対応する政策などをまとめた白書で、昨今の子育て問題を網羅し、さらにはその実情を検証できる指標が数多く盛り込まれている。そこでその内容を基に、過去の白書で執筆した記事に最新値を反映させ、再精査を行っている。今回は子育て世代における男性の就労時間と、子供を含む世帯を持つ男性の家事・育児手伝い事情について見ていくことにする(【「子ども・子育て白書(旧少子化社会白書)」】)。

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とかく手間がかかる子育てにおいては、夫婦間の連携・協力が欠かせない。大部分の世帯は夫が世帯を支える就労を行い、女性は専業で、あるいはパート・アルバイトをしながら家事や育児を行う。

しかし一方で、今世紀に入ってからはやや減少傾向を見せるものの、乳幼児の育児と重なる場合が多い30歳代において、男性の多くは残業を強いられ、週60時間以上の労働についている事例が多い。

↑ 年齢別・就業時間が週60時間以上の男性雇用者の割合
↑ 年齢別・就業時間が週60時間以上の男性雇用者の割合

↑ 年齢別・就業時間が週60時間以上の男性雇用者の割合(2010年)
↑ 年齢別・就業時間が週60時間以上の男性雇用者の割合(2010年)

2010年時点では18.7%と約1/5が60時間以上労働。60時間未満においても、相当量の残業をさせられていることが、容易に想像できる。30歳代の長時間労働理由について資料では説明が無いが、「会社から与えられる仕事(残業が必要な作業)が増える一方、それを上手にこなす経験が不足しており、時間がかかる」「立場的に残業が多くなる役職にいる人が多い」「積極的に残業をこなして手取りを増やし、家計を支えようとしている」など多数の可能性が考えられる。

就労時間が長くなれば、必然的に帰宅時間も遅くなり、家事や育児の機会は減る。国際的な比較でも、日本は主要先進国と比べて夫の家事・育児時間は少ない傾向にある。

↑ 6歳未満児をもつ夫の家事・育児時間(1日当たり)
↑ 6歳未満児をもつ夫の家事・育児時間(1日当たり)

育児や家事、さらにそこから連なり婚姻・少子化問題を形成する一要因として、「妻の家事や育児の手伝いに夫が消極的(なので妻の家事育児が大変)」との意見がある。主要他国との時間の比較を見る限り、それ自身は否定できない。

しかし一方で、なぜ短時間と成らざるを得ないのかについてもスポットライトを当てなければ、問題の解決には至らない。「夫の家事育児への参加機会が少ない」原因は今件だけが原因ではなく、社会習慣的なものをはじめ他にも多様な要素はあるが、「子育て世代における夫の就労時間が長い」という事実は大いに注目すべき点といえよう。


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