初婚年齢は高齢化と共に分散化…初婚年齢推移をグラフ化してみる(2011年子供・子育て白書版)

2012/01/17 06:35

結婚内閣府は2011年6月17日付で、「子ども・子育て白書(旧少子化社会白書)」を専用の公式サイト上に公開した。これは結婚関係、子供の観点から各種統計を集め、それらの内容から生じ得る状況に対応する政策などをまとめた白書で、昨今の子育て問題を網羅していることから、検証に値する指標が数多く盛り込まれている。今回は過去の類似記事について内容を更新し、最新情報を反映させる形で、「初婚年齢」、そして「母親の出生時の年齢」の推移を見て行くことにする(【「子ども・子育て白書(旧少子化社会白書)」】)。

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毎年「日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移をグラフ化してみる」のタイトルで更新している記事にある通り(直近は【日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移をグラフ化してみる(2012年1月版)】)、男女共に初婚年齢は上昇を続けている。

↑ 平均初婚年齢(歳)
↑ 平均初婚年齢(歳)(再録)

今件では「各届け出年に結婚生活(初婚)に入った人の総数に対する、個々の年齢分布」について、人口動態調査の結果を元に、10年単位の変移をまとめている。それを男女別にグラフ化したのが次の図。各年における最多構成年齢にはその年齢と、構成比率を加えてある。

↑ 初婚の夫の年齢(各歳)、婚姻件数割合
↑ 初婚の夫の年齢(各歳)、婚姻件数割合

↑ 初婚の妻の年齢(各歳)、婚姻件数割合
↑ 初婚の妻の年齢(各歳)、婚姻件数割合

最多構成率年齢はいずれの年も男性が上で、最初のグラフにもある通り「男性が女性よりも晩婚傾向がある」を表す結果となっている。それと共に、

・女性は一様に晩婚化、初婚年齢の多様化(主に晩婚方面)が進んでいる
・男性は今世紀に入ってから急速に晩婚化、初婚年齢の多様化(主に晩婚方面)が進んでいる
・男女別では男性が女性よりも高齢層での初婚事例の層が厚い
 (30歳以上に限れば、男女間では10ポイント近い開きがある)

などの傾向が確認できる。今世紀に入ってからの急速な、特に男性における晩婚化は【日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移をグラフ化してみる(2012年1月版)】のグラフでも確認されており、気になるところ。

初婚年齢が上の年齢にずれていけば、当然出産年齢も上昇する。そこで妻の平均初婚年齢の推移グラフに、第一子・第二子・第三子の平均出産年齢を重ね、その推移を見たのが次のグラフ。2005年以前は年代区分が5年単位のため、元データをそのままグラフ化したものと、年区分間隔を時間経緯と同じように仕切り直したグラフの双方を作成しておく(最初のグラフだけでは、時系列的な変化を誤解釈する可能性がある)。

↑ 平均初婚年齢と母親の平均出生時年齢の年次推移
↑ 平均初婚年齢と母親の平均出生時年齢の年次推移

↑ 平均初婚年齢と母親の平均出生時年齢の年次推移(年区分間隔が時間経緯通り)
↑ 平均初婚年齢と母親の平均出生時年齢の年次推移(年区分間隔が時間経緯通り)

やはり「元々出産年齢も高齢化」「今世紀に入ってから高齢化が加速」の傾向は、出生時年齢にも当てはまる。初婚年齢の高まりと共に出産年齢も上昇していくが、第三子の平均年齢上昇率はやや鈍い。高齢出産のリスク、負担を考えると、上昇余地が少ないのが原因だろう。またそれを考えるに、晩婚化が少子化の大きな要因であることも改めて理解できる。

第二子・第三子間の年数が小さくなる傾向からは、人口増加のカギとなる人口置換水準2.08(【日本の出生率と出生数をグラフ化してみる(2010年分反映版)】参照)を上回る第三子が授かる機会は、晩婚化の進行以上に少なくなる事が容易に想像できる。

あくまでも平均値なので「一様に」というわけではないが、このままのペースではあと10年内外で第三子の出生数の減少率が加速化する動きを見せて行くことだろう。「少子化問題」の一因として、対策検討が求められるポイントといえる。

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