女子高生は1日2時間近く…小中高校生の携帯経由でのネット利用時間をグラフ化してみる(2011年・青少年のインターネット利用環境実態調査版)

2012/01/18 06:15

内閣府は2011年10月31日、青少年のインターネット利用環境に関する実態調査結果を発表した。現在の子供達を取り巻く携帯電話やインターネット関連の実情をかいま見られる貴重なデータが多数盛り込まれ、注目すべき内容となっている。そこで【小中高校生の携帯電話保有状況をグラフ化してみる(2011年・青少年のインターネット利用環境実態調査版)】などのように、重要な部分を抽出してグラフを構築、内容を精査している。今回は「携帯電話経由でインターネットにアクセスしている小中高校生が、どれくらいの時間を費やしているか」について、見て行くことにする(【「2011年度版青少年のインターネット利用環境実態調査」も含めた一覧ページ】)。

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今調査は2011年6月9日から26日にかけて、層化二段無作為抽出法で選ばれた、同年8月末時点で満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ3000人に対し、個別面接聴取法によって行われたもので、有効回答数は青少年1969人・保護者2037人。

調査母体全体(小中高校生)の携帯電話(スマートフォン含む。以後特記無き限り同)・保有率についてだが、大体5割の保有が確認されている。「家族共用で有り」も含めると少しづつだが増加する動き。

↑ 携帯電話・PHSを持っているか(小学校-高校)
↑ 携帯電話・PHSを持っているか(小学校-高校)(再録)

そこでこれら携帯電話を持っていて、メールを使う、あるいはサイトの閲覧のどちらか一方でもしている人(=インターネットを利用している人)に対し、どれくらいの時間を費やしているのかを聞いた結果が次のグラフ。なお「メールの使用」はメールを見たり書き込む時間を指し、メールを待っている時間は含まれない。

↑ 携帯電話でのインターネット利用時間(メール利用・サイト閲覧も含む)(自分専用・家族共用保有者でサイト・メール利用者限定)
↑ 携帯電話でのインターネット利用時間(メール利用・サイト閲覧も含む)(自分専用・家族共用保有者でサイト・メール利用者限定)

全体としては「分からない」(把握していない)人が増えているのが気になるが、それを除けば利用時間は少しずつではあるものの、伸びる傾向にあるようだ。

これを男女別・学校別に区分して再集計したのが次のグラフ。学年が低いほど「インターネットを使った」ことの実感が薄く、「分からない」の回答率が高い状況が確認できる。

↑ 携帯電話でのインターネット利用時間(メール利用・サイト閲覧も含む)(学校・性別)(自分専用・家族共用保有者でサイト・メール利用者限定)
↑ 携帯電話でのインターネット利用時間(メール利用・サイト閲覧も含む)(学校・性別)(自分専用・家族共用保有者でサイト・メール利用者限定)

小学生、そして中学生でも一部は防犯アイテムとして携帯電話を持たされ、メールのやりとりも安全確認用として使われることが多々ある。そのような利用状況を想定すると、自分の意志で積極的に使っていない以上、利用時間まで覚えていないのも仕方なかろう。

また全般的には学校が上になるほど、そして男子よりは女子の方が長く利用しているのが分かる。例えば「30分未満」の区分の長短を見るだけでも明らか。大人同様子供も、男性より女性の方がプライベートでのネット利用は活発なようだ(大人は仕事で使う事例もあるため、その分男性が長くなることもある。しかし今件は高校生までなので、仕事のために携帯電話経由インターネットを使うことはありえない)。

この違いをより分かりやすくするため、各区分の中央値を用いて概算平均値を算出した結果が次のグラフ。いずれの学校でも男子より女子の方が、幾分長めとなっている。

↑ 携帯電話でのインターネット利用時間(メール利用・サイト閲覧も含む)(概算平均、分)(自分専用・家族共用保有者でサイト・メール利用者限定)
↑ 携帯電話でのインターネット利用時間(メール利用・サイト閲覧も含む)(概算平均、分)(自分専用・家族共用保有者でサイト・メール利用者限定)

高校生になると、携帯電話でインターネットをしている男子は平均1時間半強、女子は2時間近く、メールを読み書きしたりサイト閲覧をしていることになる。そして男子は7.5%、女子にいたっては11.4%が、1日4時間以上。登下校の過程やテレビを見ながらなど、いわゆる「ながら利用」も多分にあるとはいえ、随分と長いものだと感心せざるを得ない。



例えば【携帯SNSの依存自認者、2/3は「睡眠時間を犠牲にしている」(2011年版情報通信白書より)】にもある通り、携帯経由で提供されるコンテンツに夢中となり、他の日常生活に支障が出る事例は、老若男女を問わず報告されている。ましてや子供は経験や分別の点で大人と比べて劣る場合が多く、夢中になった場合に歯止めが利かなくなる可能性は高い。

保護者をはじめ周囲の人による注意啓蒙が必要となる。いや、むしろ保護者自身も率先して実例を挙げる形で、一緒に注意し合うくらいの心構えの方が、子供の理解度も高まるに違いない。

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